年末と言えば音楽特番が多い時期。中でも、豪華ラインナップで放送されるフジテレビのFNS歌謡祭は、民放ではNo.1の音楽番組として君臨していたイメージがあるが、近年、様子がおかしい。
数年ぐらい前からだったと思うが、「コラボレーション」を前面に推し出してきていて、確かに他の番組では観られないようなコラボレーションを観ることができ、楽曲の新たな魅力に気付かされることもあるが、反面、最新曲の割合が減少し、いわば懐メロ番組に成り下がってしまった感もある。
今年も83組のミュージシャンが登場し、76曲の楽曲が披露されたが、今年の曲は僅か13曲。全体の83%が昨年以前の曲で、これが一年を総括する音楽番組かと思うと、悲しくなる。
更に、番組に呼ばれながら、自分のオリジナル曲を歌わせてもらえなかったのが、何と25組。呼ばれたミュージシャンのうち、30%もが自分の歌を歌わせてもらえてないのだから、一体、この歌番組は何なんだろう。
もっとも、この83組には、壇蜜のようにそもそもミュージシャンではない人や、デーモン閣下のように近年はまともに新曲を出していない人も居るが、E-girls、水樹奈々、ももいろクローバーZといった、紅白歌合戦に出場するような、今年を代表するミュージシャンも含まれている。
他の年末特番との差別化を図っているということなのだろうが、懐メロは他の番組に任せて、FNS歌謡祭は、もともとはコンテスト形式だったという番組のDNAを踏襲して、その年のヒット曲に拘って欲しいと思う。
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