前日に続いて参加した二日目。会場に到着するなり、PARK STAGEから聴こえてくる耳覚えのある声。そう、SEAMOが何とPARK STAGEに登場していた。それどころか、HOME MADE 家族も登場して、昨晩、会場を興奮のルツボと化した「fantastic 3」を熱唱。真夏の真っ昼間から汗だくにさせてくれる。
そんなサプライズから始まった2日目。フロントアクトはこの4組。
○THE BEAT GARDEN
○RAYS/レオリ in あぬえぬえ∞ぶれいん
○Jam9
○PaniCrew
PaniCrewって、まだ活動していたのですね。
で、本編。今日はビッグネームが続々。
○BOYS AND MEN
○Little Glee Monster
○nobodyknows+
○lecca
○RHYMESTER
○DOBERMAN INFINITY
○ファンキー加藤
○RIP SLYME
○SEAMO
Hip-Hop中心のフェスでも、遠慮なく登場するボイメン。これが今の彼らの東海エリアでの存在感の証。でも、フルメンバーで来なかったのは何故だろう。リトグリは、2ヶ月前の家族フェスより、盛り上げが上手くなった印象。歌唱力はバツグンなので、場慣れしてくれば、ますます音楽シーンのど真ん中に来ることができるだろう。オリジナルもいいけど、アカペラで披露したJ-POPヒットメドレーは圧巻だった。
そして、nobodyknows+の登場。これまで、敢えて封印しているかのように「ココロオドル」をやらなかったが、今回、ファイナルということもあってなのか、ついに解禁。やっぱり代表曲は盛り上がる。まだまだ炎天下だったが、ここは会場が揺れた。そして、そのまま、SEAMOとHOME MADE 家族が登場しての「Hold My Hand」。さすがファイナル。ベスト・オブ・ベストのお祭り騒ぎである。
いつも通り、安定のleccaに続いては、大御所のRHYMESTER。まだまだ明るい野外で、ゴリゴリのHip-Hopを響かせるが、そこはさすが大御所。こんな大御所を呼んでこれるのも、TOKAI SUMMITだからこそ。
そして、お騒がせのファンキー加藤の登場。そのネタにも触れつつ、ライブはやはり迫力満点。「あとひとつ」「ちっぽけな勇気」といった、FUNKY MONKEY BABYS時代の代表曲も惜しげもなく披露。ロックバンドと違って、Hip-Hopのグループは解散して、ソロになると、グループ時代の曲はやれないだろうと思っていたが、そんなことはないことを見せ付けてくれた。
更にこちらもベテランのRIP SLYME。「楽園ベイベー」「熱帯夜」「JOINT」と、こちらもベスト・オブ・ベスト。盛り上がらないわけがないセットリスト。
そして、トリでSEAMO登場。今日もやったよ、「パンツ天狗ヒューマン」。これは理屈抜きで盛り上がれる。でも、これで盛り上がれるのは、おそらくオリジナルの「PERFECT HUMAN」が観客の記憶に残っている期間だけだから、おそらく今年一杯か。その意味でも、本当に面白いパフォーマンスを見せてくれた。さすが、エンターテイナーSEAMOである。「ルパン・ザ・ファイヤー」で、場内を一周したあと、お決まりの「万華鏡」では、ツージネーターとコラボ。そして「ROCK THIS WAY」では、SPYAIRのIKEが登場。このコラボは初めて見たかも。
本編は「リアルありがとう」で終わったが、もちろんこれで終わるわけがない。アンコールでは、再びHOME MADE 家族とnobodyknows+が出てきて、「未来への種」をパフォーマンス。やっぱり、この3組は最高である。「Continue」で、終わり、花火、そしてSEAMO塾長の胴上げまで行われたが、歓声はなりやまない。そしてまさかのダブルアンコールで、「Cry Baby」。これが本当の最後。全部を詰め込んだ、お祭り騒ぎで、10年のTOKAI SUMMITの歴史に幕が下りた。
今回で最後となる理由について、TOKAI SUMMITの公式サイトでSEAMO本人が語っているが、公式コメントを一歩超えた本音が最後のMCに表れていたと思う。これだけ大規模のフェスを維持できるほど、音楽シーンのど真ん中に居られなくなった悔しさ。それをステージの上で、言葉に出すことはミュージシャンとしてはかっこ悪いことなのかも知れないけど、でも、僕は彼ら3組の音楽は大好きだし、これからもずっと応援していきたい。そして、また別の形でイベントを主宰するのであれば、是非とも参加したい。そんな思いを抱きながら、会場を後にした。
TOKAI SUMMIT, FOREVER!!