2009年12月21日月曜日

ヴィンソンマシフ

 元F1レーサーで登山家の片山右京氏が、富士登山中に遭難し、同行していた2人がお亡くなりになられた。とても悲しい事故だが、片山右京氏がこの時期の富士登山に挑戦できるほどの本格的な登山家だったということに、とても驚かされた。と同時に、この富士登山が、同氏の南極大陸最高峰ヴィンソンマシフ登頂に向けたトレーニングの一環だったという報道に、さらに驚いた。片山右京とは、そんな極地に行けるほどの技能を持った登山家だったのか!それもそうだけど、もう一つ言うと、いくら登山家とはいえ、南極って調査目的とか以外でも踏み入れることができるものなのか!!

 ここで久しぶりに知的好奇心が沸々と沸いてきて、色々と調べてみた。

 まず、ヴィンソンマシフにアタックするツアーは確かにある。参加経験者のサイトを拝見する限り、ツアー費用は380万円のものがあった。桁違いである。もちろん、この費用を支払ったところで、世界最高レベルの冬山登山スキルがなければ、参加資格が無いに等しいことは、言うまでもない。

 更にこのツアーの全行程は、約1ヶ月。この長さも半端ではない。南極にはチリから入るらしいのだが、このチリから南極へのフライト(もちろん復路も)が問題らしく、極地だけあって気候が不安定で、飛行機が飛べる状態になるのを待つ時間が長いみたいだ。そもそも南極大陸に飛行機で行けるってこと自体が驚きで、氷の大地にどうやって着陸するのだろう。あと、離陸も。

 もちろん南極大陸なので一面の氷の世界。一瞬の油断が死を招く極地中の極地。そんな極地を6日間かけてアタックするようである。真夏の白夜の南極だが、それでも気温は-30℃を下回るようで、想像を絶するという言葉すら生ぬるいだろう。それでも下山は1.5日程度ですむらしく、そのほとんどが氷の斜面をスキーで下るというものらしい。これはちょっと楽しそうかも。

 ちなみに、これほどまでに想像を絶するヴィンソンマシフだが、七大陸最高峰のうちで難易度は6番目らしい。最難関は、言わずもがなの世界最高峰エベレスト。

 夏の観光富士登山ぐらいしかやらない僕にとっては、とてもとても太刀打ちできる世界ではないし、挑もうと思うことですらこれっぽっちもないが、でもこういう大自然系のネタは大好きだし、例えば七大陸最高峰を紹介した映像作品とかがあるのであれば、是非とも手に入れてみたいものである。

○参考 七大陸最高峰
 ・アジア:エベレスト(ネパール・中国、8,868m)
 ・ヨーロッパ:エルブルス(ロシア、5,642m)
 ・北アメリカ:マッキンリー(アメリカ、6,194m)
 ・南アメリカ:アコンカグア(アルゼンチン:6,959m)
 ・アフリカ:キリマンジャロ(タンザニア:5,895m)
 ・オーストラリア:コジオスコ(オーストラリア:2,228m)
 ・南極:ヴィンソンマシフ(南極大陸、4,892m)

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