2016年9月7日水曜日

MVPの行方

 プロ野球、セ・リーグは、まだ9月上旬というのに、広島カープがM2とし、優勝は秒読み状態。こうなると、興味の行方はタイトル争い。その中でも注目はMVP争いではなかろうか。

 例年なら優勝チームから選出されるMVPだが、今年のカープはまさに全員野球で勝ち進んだ感があり、誰かに票が集まることは想定しにくい。印象度としては鈴木誠が圧倒的だが、6番バッターがMVPっていうのは、ちょっと違う気がするし。

 となると、注目は2年連続トリプルスリー達成が確実なヤクルト山田。今年1年で最も活躍した選手に贈られるのがMVPなので「2年連続」が評価されての受賞は、本来の趣旨からすると外れているのかも知れないが、史上初のとてつもない偉業なのでMVPに値するような気もする。

 ということで、2リーグ制となった1950年シーズン以降で、優勝チーム以外からMVPが選出されたケースをリストアップ。

1963年 野村(南海) ※当時日本記録となるシーズン52本塁打達成
1964年 王(巨人) ※当時日本記録となるシーズン55本塁打達成
1974年 王(巨人) ※三冠王達成(2連連続)
1980年 木田(日本ハム) ※新人なら22勝をあげるなど、投手タイトルを総なめ
1982年 落合(ロッテ) ※三冠王達成
1985年 落合(ロッテ) ※三冠王達成
1988年 門田(南海) ※40歳ながら二冠王に輝く
1990年 野茂(近鉄) ※ルーキーながら奪三振王など、投手タイトルを総なめ
1994年 イチロー(オリックス) ※前人未到のシーズン200安打(210安打)達成
2008年 岩隈(楽天) ※21勝という圧倒的な数字を残す
2013年 バレンティン(ヤクルト) ※日本記録となるシーズン60本塁打達成
2014年 金子(オリックス) ※2位以下を大きく引き離す防御率1.98など、投手タイトルを総なめ

 ちなみに、1リーグ時代にも、ハリス(1937秋・イーグルス)、苅田(1938春・セネタース)、藤村(1949年・阪神)が、優勝チーム以外から選出されているが、さすがに昔過ぎるので、参考にはならないかな。

0 件のコメント:

コメントを投稿