2016年10月31日月曜日

近年のルール改定がシリーズに与えた影響

 黒田と大谷という、ビッグスターの共演というか、プロ魂の引継ぎみたいなストーリーで盛り上がった今年の日本シリーズ。その中で、近年のルール改正が試合の行方に大きな影響を与えたシーンがあったので、少し触れたい。

 一つ目は第2戦の6回ウラ。1-1の同点で迎えたこの回、カープは無死2塁のチャンスを作ると、打席の菊池はバスターでレフト前ヒットを放つ。2塁ランナーはホームに突っ込むもレフト西川からの返球が返ってきてランナーはアウト。と判定されたが、ここでビデオ判定に突入。検証の結果、僅かにタッチを掻い潜っており、判定はセーフに覆る。このビデオ判定時間が長かったこともあり、この後、先発の増井はリズムを崩し、更に失点。試合の行方は決まった。アウトの判定は、結果的に誤審だったので、これはこれで良かったのかも知れないが、タイミングとしてはアウトだったし、ビデオ判定が無ければおそらく抗議もしなかっただろう。ビデオ判定により、球場の雰囲気も白けたように映ったし、この一つのプレーが試合の行方を決定付けたという意味では、後味の悪いプレーだった。

 二つ目は第5戦の7回ウラ。1-0でカープリードの場面。ファイターズは1死1,3塁のチャンスを作ると、打席の岡はセンターに浅いフライを打ち上げる。普通ならこれで2死となるのだが、今はコリジョンルールがあるので、少々のことなら本塁突入でセーフ。この試合でも3塁ランナーの田中賢はホームに突っ込み、結果的に送球がそれたために、悠々セーフ。これで同点に追いつき、ファイターズは勢いを取り戻した。ただ、いくら大一番における終盤の勝負どころとは言え、コリジョンルールが無ければ、あの当たりで3塁ランナーを突っ込ませることはしなかっただろう。投手としては、せっかく浅いフライに打ち取ったのに失点するのではたまらないし、観ていて納得のできる得点シーンではなかった。

 もちろん、必要なルール改定は実施すべきだとは思うが、改定してみておかしければ、戻す勇気も持ってもらいたいものだ。

 戻すついでに、試合開始の18時半というのも一考の余地があると思う。シリーズは戦略が複雑化するので、ただでさえ試合時間が長くなりがちで、今年のシリーズも試合終了が22時を超える日が珍しくなかった。プロ野球の最終決戦がこんな遅い時間にやっているのは、どこかおかしい。最低限、通常通り18時試合開始にしてもらいたいし、土日はペナントレースと同様、デーゲームでもいいのではないか。

1 件のコメント:

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