2016年12月11日日曜日

MSVランキング3度目のリニューアルへ

 1996年に集計を開始したMSVランキングは、その後1990年まで遡って記録しているので、もう30年弱続いていて、言わばライフワーク。しかし、その集計方法は時代とともに変更を繰り返している。

 開始した頃は、ヒット曲になると1~2ヶ月間はヒットチャートに留まっているのは当たり前の時代。長くヒットチャートにランクインすると、それだけ耳にする機会も増え、記憶にも残るということで、ヒットチャートのランクイン週をベースにした集計方法だった。もちろん、基礎数値は売り上げ枚数。

 ところが、楽曲のリリースのペースがあがり、2000年代になるとヒットチャートのTOP3は毎週のように入れ替わる時代になる。これだと、ランクイン週で比べると、差が出なくなってきたので、オリコンの売り上げ枚数をベースとした集計方法に変更した。

 2000年代中盤になると、いよいよCDが売れない時代になり、売り上げ枚数だけでは本当のヒット曲が見えなくなってきた。これに伴い、ラジオのオンエア回数や、ダウンロード数といった様々な要素を掛け合わせた、総合チャートによる集計に見直す。

 そして今回。当時はあまり市民権を得てなかった総合チャートだが、2008年からBillboard JAPANが発表するようになると、ここ数年ではテレビ等でも取り上げられるようになり、今月からは、ついに順位だけでなくポイント数も公表されるようになった。

 「ビルボードジャパンがストリーミングデータを拡充、セールス数&ポイントも一部公開へ

 ということで、来年からはBillboard JAPANの総合チャートをベースとした集計方法に変更する。このチャートは、総合チャートと言いつつも、CDセールスの影響が強めに出てしまうので、そのあたりを微調整できればと思い、現在、最終調整中。

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