開幕から絶好調の楽天茂木選手が、28日の試合で今シーズン第10号のホームランを放った。これが、球団創設13シーズン目にして、実に生え抜き選手による初の2桁ホームランである。
茂木選手は、お世辞にもスラッガータイプの選手とは言えないが、とは言え、ホームランを打てる選手を育てることは、これほどまでに難しいことなのかと思わされたのだが、それにしても楽天では育って無さ過ぎではとも思い、ちょっと調べてみた。
楽天球団が創設された2005年シーズン以降、2桁ホームランを放ったことのある選手は、今シーズン既に打っている10選手(茂木選手含む)を含め、延べ585回。このうち外国人選手が189回で、楽天球団創設前にプロ野球に入団した日本人選手(外国国籍だが規定により日本人扱いになっている選手含む)が282回なので、差し引き、延べ114回は2004年以降のドラフトで指名された選手によるものということになる。単純に12で割ると各チーム9.5回は2004年ドラフト以降の生え抜き日本人選手による2桁ホームランがある計算になるため、今シーズンになってようやく球団史上初というのは、いかにも育成力が無いようにも見える。
参考までに、楽天がドラフト会議に参加した2004年のドラフト以降に指名され、入団したチームで生え抜き選手として2桁ホームランを1度でも打ったことのある選手をリストアップしてみた。
日本ハム:中田、陽岱鋼、大谷
ソフトバンク:松田、江川、長谷川、柳田、今宮
ロッテ:大松、清田
西武:片岡、秋山、浅村、木村文、森、山川
楽天:茂木
オリックス:T-岡田、安達、吉田正
広島:梵、岩本、堂林、菊池、松山、丸、會澤、鈴木、田中
巨人:亀井、坂本、長野
DeNA:筒香、梶谷、桑原、宮崎
阪神:原口
ヤクルト:飯原、川端、山田
中日:藤井、平田、福田
広島すごいな。あと、楽天もひどいけど、阪神も結構ひどい。