2018年3月11日日曜日

シネマレビュー 「シェイプ・オブ・ウォーター」

 毎年恒例となっているアカデミー作品の映画鑑賞。今年受賞したのは、話題作のグレイテスト・ショーマンではなく、「シェイプ・オブ・ウォーター」だった。

 半魚人と聴唖(しゃべることができない)の女性との恋の物語と書くと、安っぽいSF映画にも聞こえるが、この映画が持つメッセージはかなり深い。

 捕らえられた半魚人。その施設で清掃員として雇われている聴唖の主人公。ひょんなことから施設内で出会い、そして心を通わせていく。女性はしゃべることができないが、半魚人も人間の言葉は理解できないので、だからこそ互いに心を通わすことができる。女性は相手を姿形で判断せずに接して手を差し伸べ、半魚人はその優しさに包まれていく。

 人との接し方について、改めて考えさせられる、いかにもアカデミー受賞作といった感じの作品だった。

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