2022.6.19 中日ドラゴンズ×読売ジャイアンツ@バンテリンドームナゴヤ
G 000 301 010│5
D 000 100 002│3
大の巨人ファンなのに、あまり巨人戦に行くことができていない。これはいけないということで、少し無理して久しぶりに巨人戦に行ってきた。やっぱり巨人戦はいい。巨人が得点すると興奮するし、スポーツ観戦の楽しさを、改めて思い出すことができた一戦だった。
先発はシューメーカーと柳。岡本和の一発、売り出し中の増田陸のタイムリー等、巨人ファンとしては見せ場が多い試合だったが、ただ、この日の主役は根尾だった。
9回表、ツーアウトランナー無しでバッターは岡本和。この回から登板していた谷元は簡単にアウトを二つ取ると、このままこのイニングは何事もなく終わるのだろうという雰囲気に包まれていた。しかし、この場面で谷元がマウンドを降りる。アクシデントがあったようには見えなかったので、どうしたのだろうかと思ったら、先日投手転向が発表された根尾がコールされた。ドームからは、この日一番の歓声。明らかにドームの雰囲気が一変した。
根尾が岡本和を三振に打ち取るとドームは興奮のルツボ。この雰囲気が次のイニングの高橋周のツーランを生んだと言っても過言ではない。しかし、本当の興奮はここからだった。
1死1塁となり、打順は9番ピッチャー根尾。投手の打順だし、2点差に追い付いていて一発が出れば同点と言う場面なので普通ならもちろん代打なのだが、「9番ピッチャー根尾」とコールされる。投手として投げて、そのまま打席に入るという、正にこれは二刀流。そう、結果的にこれは二刀流根尾のデビュー戦とも言える試合になったのである。もちろんドームからは割れんばかりの歓声。巨人が2点差でリードしている展開だったはずだが、完全にドームの空気はドラゴンズのものになっていた。
結果としては根尾は三振に打ち取られ、そのままゲームセット。二刀流根尾のデビュー戦は、最高の結末で終わることはできなかったが、とんでもない可能性とスター性を感じさせられたシーンだった。
ヒーローインタビューは、7回1失点で勝ち投手となったシューメーカー。エンゼルスで大谷とチームメートだったこともあるので、それを引き合いに出して根尾についての質問があっても良かったかなと思った。