ポスト赤星として期待されていた赤松が新井のFA人的補償で広島へ移籍することになった。ニュース記事はこちら(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)。広島といえば、いつまでも前田・緒方・嶋が健在で、外野の若返りが急務のチーム。けっこういい補強になったのではないだろうか。
思えばこのFA人的補償制度。初めて適用された川辺(F→G河野の人的補償)がお世辞にも成功と言えなかったこともあり、なかなか定着しなかったが、昨シーズンの工藤(YB→G門倉の人的補償)を代表例として最近では成功しているケースも珍しくない。ここで、これまでのFA人的補償の歴史を振り返りたい。
そもそもFAが導入されたのは1993年のオフ。この年には松永、駒田、落合、石嶺、槙原の5選手がFA宣言をし、槙原を除く4選手が移籍した。以降、この年を含めて、FA移籍をしたのは、全部で延べ55選手。このうち17選手(31%)の選手は海外移籍のため、国内移籍は38選手(69%)。このうち、FA人的補償を行使したケースは9回で、今オフのL→D和田の補償内容については発表されてないが、それ次第では10ケース目となる。
過去にFA人的補償が行使されたケースは以下の通り。
1995年 川辺 (F→G河野の補償)
2001年 平松 (D→G前田の補償)
2001年 ユウキ (B→Bu加藤伸の補償)
2005年 小田 (D→G野口の補償)
2005年 江藤 (L→G豊田の補償)
2006年 吉武 (G→H小久保の補償)
2006年 工藤 (YB→G門倉の補償)
2007年 福地 (S→L石井一の補償)
2007年 赤松 (C→T新井の補償)
こうしてみると、FAで逃がした選手に決して劣らない選手を獲得できている例も少なくない。西武も和田の補償は人的補償を行使した方が良さそうだ。特に和田・福地といった外野の要を失い、柴田も居なくなったのだから、プロテクトから外れてそうなベテランの上田あたりを外野の補強として獲得してみても面白いかも。
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