2010年1月4日月曜日

第60回 NHK紅白歌合戦を振り返る

 国民的音楽番組である紅白歌合戦。人々の紅白離れが叫ばれて久しいが、それでも視聴率40%を叩き出す紅白歌合戦は、国民的音楽番組と言って良いだろうし、これを観ないと年を越せないと言う人も少なくないだろう。

 ということで、今回の紅白。基本的に素晴らしかったし、一年を締めくくるに相応しい、豪華絢爛な4時間半だった。その中でも特に感動した場面もあれば、ちょっぴり残念だった箇所もあった。全部言い出すとキリがないので、それぞれ3つずつ挙げてみる。

○感動したところ
 1)FUNKY MONKEY BABYS「ヒーロー」
 もともと、彼らのことは好きでもなければ嫌いでもなかったので、この曲も知ってはいたもののちゃんと聴いたことはなかった。なので、今回初めてちゃんと聴いたのだが、その歌詞に思わず熱いものが込み上げてきそうになった。ヒップホップ/ラップ系のミュージシャンは、他と比べても歌詞を大事に書く傾向にあると、誰か(さだまさしだったかな?)が言っていたが、まさにその通り。今回の紅白でのMVPをあげるとしたら、間違いなく彼らにあげたい。

 2)絢香のラストステージ
 無期限休養前のラストステージだということを差し引いても、この時は無意識に画面に惹かれていった。その理由を後で思い返してみると、絢香の登場中、最初の挨拶から歌い終わるまで、一切のスイッチングが無かったのだ。間違いなく、これが強烈な臨場感を作り出していた。とかくテンポ良いスイッチングを繰り返す昨今の音楽番組。しかし、それだけがカメラ演出だけではない。もちろん本人のボーカル力もあってのことだが、この絢香のステージをこれだけ魅力的なものにしたのは、スイッチングをしない演出あってのものだったと思う。

 3)シークレットミュージシャンは矢沢永吉
 直前にネットのニュース記事になっていたので、驚きは無かったが、圧巻の登場シーンだった。オーラ・迫力・存在感と、とにかく別格。別格という言葉はこの日の矢沢永吉のためにある言葉だろう。この時ばかりは、紅白歌合戦のステージではなくて、完全にYAZAWAのライブステージだった。(アリスのステージも、ちょっとそんな雰囲気があったけど。)

○ちょっと残念だったところ
 1)森光子のコメント
 布施明の前とDREAMS COME TRUEの前にコメントを求められるところがあったと記憶しているが、いずれも余りにもトンチンカンな答えで、会場の失笑を買うほど。とは言えこれは本人が悪いわけではない。年齢も年齢だし、このような状態の老人を引っ張り出してきてしまったNHKの方に問題があったと思う。両方とも番組の進行上、とても大事なところだっただけに、特に残念。逆にそこをうまくフォローした堺正章と仲間由紀恵はさすが。

 2)遊助は何故背を向ける?
 遊助は、ずっと会場に背を向けて歌っていた。これは、観客が持っているひまわりを背景にして歌うという演出上の問題だが、これは余りにも会場に来ているお客さんに失礼。テレビを観ていて、あまり良い気持ちがするものではなかった。

 3)司会
 定着してきている中居正広と仲間由紀恵の司会。この二人、進行が上手だし、気の利いたコメントも出てくるし、安定感があって、なおかつ面白い。司会者としては、基本的にはこれ以上ない人選ではあるのだが、何と言っても、この二人は天性のコメディアンとコメディエンヌ。なので、一年を締めくくるお化け番組の司会としては、ちょっと軽い。この二人ほど上手くなくてもいいので、もう少し重い人が司会をやった方が、紅白歌合戦としての格は保たれるのではないだろうか。

 もっと書きたいこともあるが、キリがないのでこの辺で。皆さんも、感動したところ、又は残念だったところはありましたか?

1 件のコメント:

  1. 良かったところ:

     上松美香を観れたこと

     →これといきものがかりだけを楽しみにしてました。



    NHKやるな~と思ったところ:

     日テレの羽鳥アナが応援にでてきたこと

     →NHKも変わったものです。



    残念だったところ:

     とくになし

     →残り3分の2は観てなく、興味もなかったので…。



     こんな状況でコメントしてはいけないのかも。



     でも、裏番組の格闘技もそんなに面白くなかった…。



     さっさと寝てしまった大晦日でした。

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