2011年10月28日金曜日

セイバーメトリクス2011

 プロ野球のレギュラーシーズン終了後の恒例の企画で、記録マニアの皆様から大好評(寄せられた声の総数0件)の各種セイバーメトリクス指標ランキング。今年も、例年通り、打者は100打席以上、投手は30イニングス以上の選手を対象にランキングを発表する。

 まずは、セイバーメトリクスの元祖とも言える出塁率。

 1.糸井.411 2.鳥谷.395 3.小山.394 4.栗山.391 5.松中.383 6.廣瀬.382 7.長野.379 8.長谷川.379 9.中村剛.373 10.畠山.373 11.内川.371 12.バーデン.368 13.本多.367 14.下園.365 15.阿部.363 16.二岡.362 17.井口.362 18.藤田.361 19.坂口.359 20.青木.358

 目を惹く小山。谷繁不在時に失速したドラゴンズだが、打撃面にフォーカスすると、小山が谷繁を補って余りある結果を残していたことになる。バーデンの力がホンモノなのかは、来シーズンの活躍度合いで確かめたいところ。

 続いて、セイバーメトリクスの代名詞であるOPS。

 1.中村剛.973 2.松中.887 3.阿部.863 4.糸井.859 5.内川.856 6.松田.854 7.長野.847 8.畠山.834 9.高橋由.829 10.小池.810 11.鳥谷.809 12.ブランコ.802 13.スレッジ.797 14.栗原.793 15.中島裕.787 16.小山.784 17.バレンティン.783 18.筒香.782 19.明石.780 20.栗山.776

 投高打低の今シーズンにあって、10割超の選手は無し。意外なところでは、小池と明石か。両者とも優勝チームの選手と言うことで、強いチームには、普段目立たないけど、しっかり数字を残している選手が居るということか。筒香がこのままブレイクするか注目。

 最後に、今回から初めて紹介するTA(Total Average)。与えた1アウトあたりで幾つの塁を稼いだかを示した値で、1を超えれば1アウト取られる間に1つの塁を稼いだことになり、驚異的な数値といえる。

 1.中村剛1.023 2.糸井.936 3.松中.903 4.松田.849 5.畠山.844 6.内川.833 7.鳥谷.832 8.小山.831 9.阿部.827 10.長野.824 11.高橋由.808 12.長谷川.782 13.中島裕.779 14.ブランコ.777 15.明石.754 16.本多.753 17.ホワイトセル.750 18.バレンティン.749 19.小池.747 20.スレッジ.747

 おかわり君は驚異的。ホワイトセルはシーズン後半に調子を落としスタメン落ちすることが多かったが、もっと起用してもよかったかも。

 続いて投手部門。

 まずは、こちらもセイバーメトリクスの代名詞のWHIP。1イニングに許したランナーを数を表した数値で、1未満は驚異的な数値と言える。

 1.小林正0.61 2.藤川0.76 3.平野佳0.80 4.武田久0.80 5.吉川輝0.83 6.大隣0.84 7.浅尾0.85 8.ダルビッシュ0.85 9.森福0.88 10.ファルケンボーグ0.89 11.吉見0.89 12.田中0.90 13.薮田0.90 14.ミンチェ0.91 15.サファテ0.92 16.久保0.96 17.榊原0.97 18.渡辺亮0.99 19.澤村1.00 20.武田勝1.00

 さすが投高打低の今シーズン。トップ20は全員1以下。短いイニングに全力を出すリリーフ陣に有利なこの数値において、先発でありながら1未満という数字を叩きだした、ダルビッシュ、吉見、田中は凄すぎ。あと、あまり今シーズン目立たなかったが、大隣には注目したい。

 続いて、DIPS。こちらは、守備力に影響されない投手の総合的な力を測る指標とされている。

 1.藤川1.40 2.浅尾1.49 3.ダルビッシュ1.64 4.ファルケンボーグ1.66 5.サファテ1.72 6.吉野1.78 7.田中1.95 8.平野佳2.14 9.岩瀬2.36 10.久保2.36 11.小林正2.39 12.バーネット2.54 13.増井2.59 14.和田2.59 15.林昌勇2.61 16.ラズナー2.62 17.三瀬2.63 18.大隣2.65 19.岸田2.69 20.武田久2.70

 意外なところでは吉野。小林正並みに大きく取り上げられてもおかしくないぐらいの力を示している。

 最後に、一般的な野球雑誌でも取り上げられることが多くなってきているK/BB。三振奪取力とコントロールの両方を併せ持ってないと高い数値を残すことができない。

 1.田中8.93 2.吉野8.67 3.成瀬8.39 4.大隣8.25 5.ダルビッシュ7.67 6.浅尾6.67 7.中田賢6.50 8.藤川6.15 9.平野佳5.82 10.牧田5.38 11.吉見5.22 12.サファテ5.13 13.ファルケンボーグ4.94 14.岸田4.93 15.攝津4.84 16.武田勝4.83 17.岩隈4.74 18.加賀4.64 19.吉川輝4.60 20.岩瀬4.50

 まーくんは凄すぎ。成瀬は奪三振が多いタイプではないので、コントロールの良さが余計に際立つ。

 こういった数字から、来シーズンの勢力図を予想するのも楽しいかも。

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