サカナクションの期待の5thは、期待以上の名盤になっている。
リードトラックのM8「エンドレス」をはじめ、M3「モノクロトウキョー」、M5「アンタレスと針」など、繊細な歌詞とエッジの効いたサウンドの絶妙なアンサンブルによる、まさにサカナクション独特の世界観が、これでもかと言わんばかりに表現されていて、聴くものを魅了させる。
更に、M2「アイデンティティ」、M4「ルーキー」、M10「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」というヒットシングルが3曲も収録されているのも、アルバムに強烈なアクセントを与える。ヒットするかしないかは、楽曲の良さだけでは決まらず、様々な要素が絡み合ってのこと。しかし、結果的にヒットした曲は、多くの人が何度も耳にした曲であり、そういう曲があるのと無いのとでは、アルバムでのメリハリに多少なりとも影響がある。そんなことも感じたこのアルバムだった。
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