7年ぶり7回目の富士登山の二日目である。
○1:00 起床
いつものペースを考えると、山頂ご来光には間に合わない時間帯かなとも思ったが、曜日的にも山小屋の人から聞いた話としても、この日はそんなに混んでないということで、この時間でも間に合うと判断。これが奇跡的に大正解となる。ちなみに、前日感じていた指先の痺れは完全回復。代わりに軽い頭痛を覚えるが、いつの間にか回復していた。
○1:40 出発
いつもの吉田口なら山小屋を出た瞬間から大行列に巻き込まれるが、この日は、須走口ということもあるが、後の吉田口合流地点までは単独登山になるという運の良さ。
○2:10 八合目下江戸屋到着
僅か30分でここまで到着。山小屋で休んだ後だから、足取りも軽い。多分、前日に無理して登っていたら、このペースでは来れなかったと思う。
○2:45 本八合目到着
吉田口合流後は、さすがに登山客は爆発的に増えたが、それでも行列で進まないということは無し。これは山頂まで続く。こんなこともあるのですね。
○3:10 八合五勺到着
そろそろとうっすらと空が明るくなってくる。もちろん、この時点ではヘッドライトは必要。
○3:50 九合目
直前の鳥居恒例の大渋滞も、この日は一切無し。ただ、ペース的に山頂ご来光は厳しい感じになってきており、半ば諦めモードに。登山道には、早くも完全に諦めて、場所を決めてご来光を待つ人も。
○4:40頃 登頂&ご来光
登頂とほぼ同時にご来光。いつもより風が強く、早めに登頂して待っているのは辛い環境だったので、まさに奇跡的な時間管理力。九合目以降の難所でも、特に行列になっていなかったのも良かった。
何度見ても、毎回感動する。日の出のスピードは想像より早く、まるでビデオの早送りを見ているかのように、どんどん登ってくる。拍手をする人、バンザイと叫ぶ人、手を合わせて祈る人、それぞれが思い思いにご来光を拝む。1年365日、毎日この景色が繰り返されるのかと思うと、とっても不思議。もちろん天候によっては見られない日もあるんだろうけど。
明るくなり、いつもなら一気に温かくなってくるが、この日は風がとても強く、体感温度は寒いまま。山小屋でうどんを食べ、少し力を回復させたが、お鉢巡りまでやろうということにはならず、火口は目に焼き付けて、さっさと下山することになった。
毎度のことながら、どうにも写真に収められない火口。あのスケール間は、どう撮ればいいのだろうか。
○6:10 下山開始
この時、この日の下山にあれほど苦労することは、知る由もなく。
○7:00 本八合目到着
途中、ネックウォーマーの落し物を発見し、山小屋に届ける。まだ余裕。暑くなり、フリースを脱ぐ。
○7:50 本七合目到着
途中の分岐点も迷うことなく、この日出発した山小屋まで一気に降りる。
○8:40 七合目到着
順調に降りてきているが、須走口名物の砂走りはこれからだし、まだ3,000m超の場所にいるかと思うと、先の長さに思いやられる。
記憶が確かではないが、このあたりで撮った写真。黄緑色のスペースは自衛隊の演習場。湖は富士五湖の一つの山中湖。
○10:30 砂払五合目到着
長かった。ひざは痛いし、つま先も痛い。地面が固いところでは、一歩一歩がもの凄く響く。後ろ向きに歩くと、負担のかかる部分が違うためか全く痛くないし、普通に歩けるが、そもそも山道を前を見ずに歩くのは危険なので、この歩き方を続けるのは難しい。とにかく辛かった。
○11:50 下山
5時間半強もかかってしまった。やっぱり下山は難しい。
下山直前に鹿に遭遇。富士登山中に鹿に遭遇したのは始めてかも。珍しい経験に、体はボロボロだったが、気持ちは潤った。
五合目でカキ氷を食べて、シャトルバスで駐車場まで戻る。その後は、恒例の温泉。行き先は須走口からすぐ近くにあって、前回、須走口から登った時にも立ち寄った「
天恵」。富士山の麓にあり、露天風呂もありながら、構造上、風呂から富士山を見ることができない、不思議なレイアウトの施設だった。
ということで、7年ぶり7回目の富士登山は無事終了。一度も雨に降られることもなかったし、山頂で見事なご来光を拝むことができ、大満足の7回目だった。ちなみに、同行者のフランス人のMさんがご来光をFacebookにアップしたところ、Mさんにとって過去最高の「いいね!」を獲得したとのこと。ここにも富士山の魅力が現れていると言えよう。