2015年10月31日土曜日

打てる捕手

 近年、打てる捕手が居なくなったと言われている。

 最近では阿部が代表格だが、里崎、城島、古田と、時代をさかのぼっても、球界に一人はクリーンナップを打てる捕手が居た。しかし今はほぼ絶滅。プレミア12に出場する捕手は、炭谷、嶋、中村なので、嶋はそこそこ打てるものの、あとの二人はお世辞にも打てる捕手とは言えない。

 そこで注目したいのが、今年の打撃成績。規定打席に到達した捕手は、炭谷、中村、近藤、森。特に近藤と森は打撃10傑に入る大活躍だったが、チーム事情により出場の大半はDH。二人とも若いし、何とかこの二人が打てる捕手に成長しないものだろうか。

 ところがこの二人を取り巻く環境は厳しい。共にチームには炭谷、大野と言った絶対的レギュラー捕手がいる。この両選手、FA資格を持っており動向が注目されていたが、早々に残留を表明しており、近藤と森が来シーズン正捕手の座を奪い取る可能性は低い。どちらかでもFA移籍していれば、待望の打てる捕手が誕生するチャンスだったのに。

 この二人以外にも今成や岡島が打てる捕手候補だったが、出場機会を求めて野手転向。近藤、森も既にその打撃はチームに必要不可欠になっているし、あの若さでDH専任はもったいないので、来シーズンは正式に野手転向しそう。打てる捕手の誕生には、しばらくの時間がかかりそうだ。

2015年10月30日金曜日

印象的なシリーズでした

 今年の日本シリーズは、前評判どおり、ソフトバンクが圧倒的な強さを見せ、4勝1敗で日本一に輝いた。点差以上に実力差を見せ付けられた感じだが、例年以上に印象的な試合が多かったと思う。多分、印象的なホームランが多かったのが、その理由。

 第1戦は、口火を切る松田の先制アーチ。第2戦は李大浩の豪快なアーチ。

 そして、第3戦に飛び出したのが山田の3連発。日本一を決めた第5戦にも李大浩がビデオ判定にもつれ込ませたポール際の特大アーチがあった。

 やっぱり、野球の華はホームラン。そのことを改めて気付かせてくれたシリーズだったと思う。

2015年10月24日土曜日

体重増量のピンチ

 週明け月曜日に、職場の入っているビルの1階にコンビニが開店する。ビル内のコンビニなので24時間365日ではなく、月~土の7時~23時ではあるが、これはありがたい。

 と同時に、ピンチでもある。これまでビル内に売店はあったが、営業時間は17時まで。しかし本当に売店が欲しいのは18時以降。夜になると小腹が空いてくるし、特に21時・22時ぐらいになると、終電までのラストスパートに向けてエネルギー補充のため、甘いものが食べたくなる。それでも、これまではどうしようもないので我慢して仕事をしていたが、これからは気軽にお菓子を買いに行けるようになる。きっと行くだろう。これは余程の強い意思をもって節制しないと太りそうだ。

 あと、せっかくコンビニができるなら日曜日も営業して欲しかった。というのも、ビル内の飲食店及びビル近隣は、周辺がビジネス街ということもあり、土曜日は営業している店が多いのだが、日曜日はほとんどが定休日で営業している飲食店が少ない。このため、日曜日に出勤する時、昼飯にとても困るのだ。今回オープンするコンビニが日曜日も営業してくれれば、日曜日に出勤した際、弁当が買えるのに。

2015年10月18日日曜日

日本シリーズ予想2015

 2年ぶりに、まともな頂上決戦になった今年の日本シリーズ。戦力的に差がありそうだが、実はけっこうチームカラーが似ている。

 チームの中心選手は、共にトリプルスリーを達成した柳田と山田。ホークスは、内川・李大浩が後に続き、スワローズにも川端・畠山といったタイトルホルダーが並ぶ。

 先発投手は、両チームともそこそこ揃っているが、いわゆる絶対的エースは不在。ホークスは武田とバンデンハークが中心。スワローズは石川と小川か。

 逆にリリーフ陣は両チームとも強力。ホークスは森・五十嵐・サファテで勝ち切れるし、スワローズのロマン・秋吉・オンドルセク・バーネットも攻略は難しい。

 ここまで似ている両チームだが、決定的に違うのがクリーンナップ以降の下位打線。ホークスは、6番以降も松田・中村晃が続き、切れ目が無いのに対して、スワローズは、ケガから復帰後本来の力を発揮できていないバレンティン、昨年の活躍はフロックだったとしか思えない雄平、そして例年通り打てない大引と続く。この差は大きい。

 3~5戦は神宮で戦うが、今年のホークスはDHに頼ることが無く、DHでの出場が多かった李大浩はファーストを守れるので、セ・リーグ球場での戦いに心配も無く、一気に決めそう。

 ということで、予想は4勝1敗でソフトバンク。ヤクルトがこれ以上の成績を残すためには、バレンティンの大爆発が必要条件だと思う。

2015年10月14日水曜日

サークルKが消える?

 先日、ファミリーマートとユニーホールディングスにおいて、展開するコンビニエンスストアを「ファミリーマート」に統一し、「サークルK」「サンクス」ともに、吸収されるような報道があった。ニュース記事はこちら。

 「「サークルK」「サンクス」ファミマに統一」(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)

 両社は、すぐにこれを否定する発表を行ったが、火の無い所に煙は立たぬと言うし、プレスリリースを見ても、報道の内容を否定するのでは無く、「当社が発表したものではない」と述べているだけなので、おそらく水面下で動いていることは間違いないだろう。

 正直、残念である。

 サークルKは、ユニー系列。ユニーといえば東海資本の流通企業。東海愛炸裂の僕としては、他の選択肢がある場合においては、セブンイレブンでもローソンでもファミリーマートでもなく、基本的にはサークルKを利用するようにしている。別にサークルKでないと買えないものは無いし、正直、コンビニなんてどこでも同じだとは思っているが、会社の人事で色んなところに飛ばされ、東海のアイデンティティを失いつつある日々の生活の中で、東海愛を表現できるこだわりの一つとして、できる限りサークルKを利用するようにしていたので、これにより、また一つ、東海のプライドを失うような気がして、とても寂しい。

 大袈裟な言葉を並べているが、別に大袈裟でも何でもなくて、けっこうなショックを受けたニュースだった。

2015年10月12日月曜日

bjリーグ観戦記 ~迫力と緊迫の延長戦~

 2015.10.11 京都ハンナリーズ×浜松・東三河フェニックス@ハンナリーズアリーナ
京都 16 15 17 11 13│72
浜松 13 10 21 15 16│75

 久しぶりのbjリーグ観戦。いつ来ても思うけど、本当に選手と近い。かつてのRUPP ARENAとは大違い。

 試合は、スコアで見るよりも、圧倒的に京都ペース。第3Qの前半ぐらいまでは、常に10点差をキープするような展開で、地元京都が圧勝すると思ったのだが、途中から、京都のオフェンスの精彩が欠いたのか、浜松のディフェンスが固くなったのか、技術的には分からないが、とにかく京都のシュートが入らなくなり、ジリジリと浜松が追い上げる。そして、第4Qの最後のプレーで浜松が3ポイントを決め、同点に追いつくと言う劇的な展開だった。

 試合では、バスケでは珍しい延長へ。追いついた勢いそのままに浜松が優勢に試合を進め、逆転勝ちを果たした。京都は最後の5秒で、一か八かの3ポイントを打つチャンスがあったのに、堅実に2ポイントを取りに行くプレーをした。何故このようなプレーをしたのか、分からなかった。しかも外したし。

 なお、この日は、浜松出身の友人との観戦。普段、あまり興奮しない友人が、第4Qの追いついたシーンで、今まで見せたことの無いような大興奮をしたことが、この日の一番の驚きでもあった。

 会場のハンナリーズアリーナのすぐ隣にはわかさスタジアムが。

 まだ観戦に訪れたことの無い球場なので、近いうちにまた来たい。

 せっかく、京都まで来たので、少し観光。

 鴨川。

 近いようだけど、なかなか来る機会の無い場所なので、テンションがかなり上がった。

2015年10月10日土曜日

セイバーメトリクス2015

 レギュラーシーズン終了後の恒例。データの祭典。セイバーメトリクス。今年も野手は100打席以上、投手は30イニングス以上を対象でランキング。昨年のデータはこちらから。

 「セイバーメトリクス2014

 まずは、元祖セイバーメトリクスの出塁率。一般的に4割超えれば一流。

 1.柳田.469 2.秋山.419 3.山田.416 4.近藤.405 5.筒香.400 6.ペーニャ.396 7.清田.387 8.高橋由.386 9.中村晃.386 10.相川.384 11.川端.383 12.鳥谷.380 13.森野.378 14.牧田.376 15.今浪.375 16.阿部.370 17.西野.370 18.平田.369 19.李大浩.368 20.西川.368

 柳田は驚異の.450超え。直近では2013年のバレンティンが達成しているが、.460超となると、2004年の松中以来。この年の松中は三冠王。今シーズン、絶不調のような印象のあるペーニャ、阿部だが、実は高い出塁率を残している。ペーニャは退団が決まっているが、惜しい。

 続いてセイバーメトリクスの代名詞とも言えるOPS。出塁率+長打率で計算され、一派的に、10割を超えると超一流。

 1.柳田1.101 2.山田1.027 3.秋山.941 4.中村(L).926 5.筒香.922 6.李大浩.892 7.清田.890 8.松田.889 9.相川.889 10.近藤.872 11.ペーニャ.845 12.ロペス.843 13.森.825 14.福留.824 15.川端.822 16.中田.817 17.荒波.817 18.畠山.815 19.高橋由.815 20.デスパイネ.814

 トリプルスリー達成の両選手がワンツーフィニッシュ。これは想定内。ここでも好成績のペーニャ。退団とは、本当にもったいない。高い数字を残している近藤と森だが、打撃を活かしてコンバートするのではなく、打てる捕手としてレギュラー定着して欲しいところ。

 最後は、足の速さを数値化したSPD。算出式はとても複雑だが、7.00を超えると一流。

 1.野間9.68 2.関根8.91 3.金子侑8.24 4.川島8.07 5.三輪7.66 6.西川7.48 7.根元7.13 8.福田7.09 9.木村昇6.89 10.浅間6.81 11.江越6.76 12.岡田6.72 13.外崎6.51 14.阿部(E)6.07 15.岡島5.96 16.中村(M)5.82 17.荻野5.61 18.桑原5.17 19.西野5.16 20.ヘルマン5.13

 巨人の鈴木のような足のスペシャリストは今回のランキング条件である100打席を超えていないという制約があるが、それを差し引いても野間が1位なのは意外。この脚力を活かし、来シーズンはレギュラー定着を期待したい。

 続いて投手部門。最初はこちらもセイバーメトリクスの代名詞と言えるWHIP。1イニングに許しているランナーの数を表していて、1.0未満なら超一流。

 1.サファテ0.65 2.山崎康0.89 3.マイコラス0.90 4.松井裕0.93 5.大谷(F)0.93 6.バーネット0.94 7.森0.94 8.岸0.95 9.岡田(D)0.96 10.五十嵐0.96 11.青山0.97 12.吉見0.98 13.大谷(M)1.00 14.バンデンハーク1.02 15.宮西1.03 16.前田1.04 17.増井1.05 18.西野1.06 19.大野1.06 20.オンドルセク1.07

 例年通り、各球団の大エースとストッパーが名を連ねた。1位のサファテに続き、森、五十嵐が1.0未満というソフトバンクリリーフ陣は強力すぎる。そのサファテの0.65は歴史に残る数字で、30イニング以上投げて、0.65以下というのは、6人目。過去5人で最もイニングを投げているのが57 1/3回の2002年の豊田(L)だが、今年のサファテは64 2/3回投げている。凄すぎる。

 次はDIPS。算出式は複雑だが、守備力に影響されない、投手の総合力を示す数字と言われ、2.5以下は超一流とされる。

 1.西野1.53 2.サファテ1.55 3.山崎康1.96 4.増井2.00 5.松井裕2.14 6.森2.21 7.大谷(F)2.24 8.五十嵐2.28 9.バンデンハーク2.30 10.吉見2.39 11.岡田(D)2.40 12.岸田2.44 13.谷元2.44 14.増田2.47 15.前田2.50 16.佐藤達2.52 17.エレラ2.64 18.バーネット2.67 19.大谷(M)2.68 20.祖父江2.72

 WHIPとほぼ同じ顔ぶれ。中日岡田は、今シーズン活躍の印象があまり無いが、かなりいい仕事をしていた。来シーズンはもっと目立つかも。

 最後はK/BB。文字通りの計算方法であり、打たせて取るタイプの投手が評価されにくいため、個人的には日本のプロ野球には馴染みにくい指標だと思っているが、それでも年々注目を集めている指標でもある。

 1.大谷(M)10.60 2.サファテ7.29 3.森6.60 4.山崎康6.00 5.西野5.92 6.バンデンハーク5.45 7.塩見5.20 8.マイコラス4.65 9.則本4.48 10.金子4.39 11.前田4.27 12.大谷(F)4.26 13.岸田4.15 14.増田4.13 15.呉昇桓4.13 16.祖父江4.00 17.五十嵐3.93 18.増井3.74 19.石川(M)3.71 20.松井裕3.68

 1位の大谷は日ハムではない。まず、これに驚き。WHIPでも触れたが、ソフトバンクの森がかなりいい数字を残していて、今後、ますます注目したい投手だ。

2015年10月7日水曜日

プロ野球順位予想2015の振り返り

 本日で今年のペナントレースは終了。シーズン最終戦まで最終順位が確定しないシーズンだったが、今年の予想の結果は果たして。

 「セ・リーグ順位予想 2015年版
 「パ・リーグ順位予想 2015年版

 (参考)
 「プロ野球順位予想2014の振り返り

 まずは、セ・リーグから。

 予想:1巨 2ヤ 3神 4広 5中 6D
 結果:1ヤ 2巨 3神 4広 5中 6D

 惜しい。1位と2位が逆なだけで、残りの4球団的中。ちなみに、昨シーズンも5位と6位が逆なだけのニアピン。恐るべき精度。ちょっと自分で自分が恐い。予想時、巨人の不安要素をあげていたし、ファン目線を押し殺して、冷静に分析していたら、もしかしたら6球団的中してたかも。

 続いて、パ・リーグ。

 予想:1ソ 2オ 3西 4日 5楽 6ロ
 結果:1ソ 2日 3ロ 4西 5オ 6楽

 こちらは、昨シーズンに引き続き、ボロボロ。当たったのは圧倒的な戦力を誇るソフトバンクだけで、ここは普通に予想すれば誰でも当たる。

 特に大外ししたのはオリックスとロッテ。オリックスは中島、小谷野、ブランコといった大型補強が機能すると予想したが、けが人続出で、新加入選手のうち規定打席に達したのは中島のみ。その中島も打率.240と低迷した。ロッテは投手陣もさることながら、絶望的に打てないと読んだが、清田が急成長し、打線に軸ができた。

 セ・リーグの精度の高さを保ちつつ、パ・リーグもしっかり予想し、来シーズンこそは12球団的中させたい。

2015年10月6日火曜日

野球賭博

 あまり触れたくない話題だけど、巨人ファンとして、そして野球ファンとして、書かないわけにもいかないので、今回の野球賭博問題で思うところを。

 ここ最近、野球界に不祥事はあった。ドラフトの裏金問題、脱税事件、大麻保持、麻雀賭博。でも、野球選手の本業である野球の試合に関する賭博に現役選手が直接関わったのは、あの「黒い霧事件」以来のこと。これだけでも、ことの重大性がうかがい知れる。福田投手の永久追放は間違いないだろうし、笠原投手も何らかの処分が課せられるだろう。問題は、この二人で収まるかどうかだが。

 少なくとも二人の選手が関わったということだし、巨人はCSを辞退すべきだと思う。タイミングがいいことに、2位通過なので、「優勝したことが報われない」という状況でもなければ、第1ステージは本拠地開催なので、主催権を持つ球団に迷惑をかけることもない。そして、徹底的に全容を解明し、信頼の回復に努め、来シーズンの開幕への影響を最小限に止めるべきだと思う。

2015年10月3日土曜日

巨人V4逃す

 ヤクルトが逆転優勝を飾った。巨人はV4を逃し、2位確定。かくもV4は難しいのか。

 と言うのも、セ・リーグで直近でV4以上を達成したのは、V9の巨人まで遡る必要がある。パ・リーグでは90年代に黄金時代を迎えていた西武が達成しているが、ドラフト制により戦力の均衡化が図られているので、強いチームを維持するのは難しいということだろう。

 それにしても今年の巨人は打てなかった。1日時点でチーム打率は.242だが、これはもちろんリーグ最下位。坂本、長野と言ったチームを引っ張らないといけない選手が、伸びきれず成績が頭打ちになっているのが一番の原因だと思う。

 阿部、村田は明らかに衰えてきているが、その存在感のせいで、簡単にスタメンを外すわけにもいかない。ここにも貧打の原因があると思う。かといって、大田、中井あたりの主軸を打ってもらわないと困る人材が育ってこない。思い切ってレギュラーに抜擢すればある程度の数字は残してくれるとは思うのだが、前述のベテランが居座っているので、なかなか「抜擢」するのは難しいチーム事情もある。なので、有無を言わさずスタメンを奪い取るぐらいの大成長を見せて欲しいところだが。

 リーグ1位の防御率を誇る投手陣も、決して磐石ではない。特にリリーフ陣は深刻で、勝ちパターンで登場する山口とマシソンは、今年もしっかりと仕事をしてくれたが、共に防御率は2点台後半と、かつての輝きは無い。加えて、二人で12敗を記録したことで分かるように、要所で打ち込まれる場面が目立った。来シーズンに向け、ここは不安材料だ。

 もちろん、打撃陣が来シーズンに向けた強化ポイントであることは明白。本当なら坂本と長野の更にワンランク上へのレベルアップを求めたいところだが、それは難しいだろう。むしろ、阿部と村田を脅かす、若い力の急成長が求められるところだと思うし、そのピースにハマるのは、岡本だと期待したい。