レギュラーシーズン終了後の恒例。データの祭典。セイバーメトリクス。今年も野手は100打席以上、投手は30イニングス以上を対象でランキング。昨年のデータはこちらから。
まずは、元祖セイバーメトリクスの出塁率。一般的に4割超えれば一流。
1.柳田.469 2.秋山.419 3.山田.416 4.近藤.405 5.筒香.400 6.ペーニャ.396 7.清田.387 8.高橋由.386 9.中村晃.386 10.相川.384 11.川端.383 12.鳥谷.380 13.森野.378 14.牧田.376 15.今浪.375 16.阿部.370 17.西野.370 18.平田.369 19.李大浩.368 20.西川.368
柳田は驚異の.450超え。直近では2013年のバレンティンが達成しているが、.460超となると、2004年の松中以来。この年の松中は三冠王。今シーズン、絶不調のような印象のあるペーニャ、阿部だが、実は高い出塁率を残している。ペーニャは退団が決まっているが、惜しい。
続いてセイバーメトリクスの代名詞とも言えるOPS。出塁率+長打率で計算され、一派的に、10割を超えると超一流。
1.柳田1.101 2.山田1.027 3.秋山.941 4.中村(L).926 5.筒香.922 6.李大浩.892 7.清田.890 8.松田.889 9.相川.889 10.近藤.872 11.ペーニャ.845 12.ロペス.843 13.森.825 14.福留.824 15.川端.822 16.中田.817 17.荒波.817 18.畠山.815 19.高橋由.815 20.デスパイネ.814
トリプルスリー達成の両選手がワンツーフィニッシュ。これは想定内。ここでも好成績のペーニャ。退団とは、本当にもったいない。高い数字を残している近藤と森だが、打撃を活かしてコンバートするのではなく、打てる捕手としてレギュラー定着して欲しいところ。
最後は、足の速さを数値化したSPD。算出式はとても複雑だが、7.00を超えると一流。
1.野間9.68 2.関根8.91 3.金子侑8.24 4.川島8.07 5.三輪7.66 6.西川7.48 7.根元7.13 8.福田7.09 9.木村昇6.89 10.浅間6.81 11.江越6.76 12.岡田6.72 13.外崎6.51 14.阿部(E)6.07 15.岡島5.96 16.中村(M)5.82 17.荻野5.61 18.桑原5.17 19.西野5.16 20.ヘルマン5.13
巨人の鈴木のような足のスペシャリストは今回のランキング条件である100打席を超えていないという制約があるが、それを差し引いても野間が1位なのは意外。この脚力を活かし、来シーズンはレギュラー定着を期待したい。
続いて投手部門。最初はこちらもセイバーメトリクスの代名詞と言えるWHIP。1イニングに許しているランナーの数を表していて、1.0未満なら超一流。
1.サファテ0.65 2.山崎康0.89 3.マイコラス0.90 4.松井裕0.93 5.大谷(F)0.93 6.バーネット0.94 7.森0.94 8.岸0.95 9.岡田(D)0.96 10.五十嵐0.96 11.青山0.97 12.吉見0.98 13.大谷(M)1.00 14.バンデンハーク1.02 15.宮西1.03 16.前田1.04 17.増井1.05 18.西野1.06 19.大野1.06 20.オンドルセク1.07
例年通り、各球団の大エースとストッパーが名を連ねた。1位のサファテに続き、森、五十嵐が1.0未満というソフトバンクリリーフ陣は強力すぎる。そのサファテの0.65は歴史に残る数字で、30イニング以上投げて、0.65以下というのは、6人目。過去5人で最もイニングを投げているのが57 1/3回の2002年の豊田(L)だが、今年のサファテは64 2/3回投げている。凄すぎる。
次はDIPS。算出式は複雑だが、守備力に影響されない、投手の総合力を示す数字と言われ、2.5以下は超一流とされる。
1.西野1.53 2.サファテ1.55 3.山崎康1.96 4.増井2.00 5.松井裕2.14 6.森2.21 7.大谷(F)2.24 8.五十嵐2.28 9.バンデンハーク2.30 10.吉見2.39 11.岡田(D)2.40 12.岸田2.44 13.谷元2.44 14.増田2.47 15.前田2.50 16.佐藤達2.52 17.エレラ2.64 18.バーネット2.67 19.大谷(M)2.68 20.祖父江2.72
WHIPとほぼ同じ顔ぶれ。中日岡田は、今シーズン活躍の印象があまり無いが、かなりいい仕事をしていた。来シーズンはもっと目立つかも。
最後はK/BB。文字通りの計算方法であり、打たせて取るタイプの投手が評価されにくいため、個人的には日本のプロ野球には馴染みにくい指標だと思っているが、それでも年々注目を集めている指標でもある。
1.大谷(M)10.60 2.サファテ7.29 3.森6.60 4.山崎康6.00 5.西野5.92 6.バンデンハーク5.45 7.塩見5.20 8.マイコラス4.65 9.則本4.48 10.金子4.39 11.前田4.27 12.大谷(F)4.26 13.岸田4.15 14.増田4.13 15.呉昇桓4.13 16.祖父江4.00 17.五十嵐3.93 18.増井3.74 19.石川(M)3.71 20.松井裕3.68
1位の大谷は日ハムではない。まず、これに驚き。WHIPでも触れたが、ソフトバンクの森がかなりいい数字を残していて、今後、ますます注目したい投手だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿