2015年10月3日土曜日

巨人V4逃す

 ヤクルトが逆転優勝を飾った。巨人はV4を逃し、2位確定。かくもV4は難しいのか。

 と言うのも、セ・リーグで直近でV4以上を達成したのは、V9の巨人まで遡る必要がある。パ・リーグでは90年代に黄金時代を迎えていた西武が達成しているが、ドラフト制により戦力の均衡化が図られているので、強いチームを維持するのは難しいということだろう。

 それにしても今年の巨人は打てなかった。1日時点でチーム打率は.242だが、これはもちろんリーグ最下位。坂本、長野と言ったチームを引っ張らないといけない選手が、伸びきれず成績が頭打ちになっているのが一番の原因だと思う。

 阿部、村田は明らかに衰えてきているが、その存在感のせいで、簡単にスタメンを外すわけにもいかない。ここにも貧打の原因があると思う。かといって、大田、中井あたりの主軸を打ってもらわないと困る人材が育ってこない。思い切ってレギュラーに抜擢すればある程度の数字は残してくれるとは思うのだが、前述のベテランが居座っているので、なかなか「抜擢」するのは難しいチーム事情もある。なので、有無を言わさずスタメンを奪い取るぐらいの大成長を見せて欲しいところだが。

 リーグ1位の防御率を誇る投手陣も、決して磐石ではない。特にリリーフ陣は深刻で、勝ちパターンで登場する山口とマシソンは、今年もしっかりと仕事をしてくれたが、共に防御率は2点台後半と、かつての輝きは無い。加えて、二人で12敗を記録したことで分かるように、要所で打ち込まれる場面が目立った。来シーズンに向け、ここは不安材料だ。

 もちろん、打撃陣が来シーズンに向けた強化ポイントであることは明白。本当なら坂本と長野の更にワンランク上へのレベルアップを求めたいところだが、それは難しいだろう。むしろ、阿部と村田を脅かす、若い力の急成長が求められるところだと思うし、そのピースにハマるのは、岡本だと期待したい。

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