2025年9月20日土曜日

石川現役続行とカーショウ引退

 ヤクルトの石川とドジャースのカーショウ。ともに長くチームを支える大投手だが、石川は現役続行を、カーショウは引退を発表した。

 もちろん、チーム事情や本人のコンディションや価値観によるところもあると思うが、日米における選手登録に関する制度の違いによるところも大きいように思える。日本でもMLBと同じ制度を採用しているのなら石川は現役を続けなかっただろうし、逆にMLBが日本と同じ制度ならカーショウは現役を続行していたのではないだろうか。

 MLBでは、一定以上の年数を経過すると、基本的にはマイナーに降格できなくなる。ケガ以外の理由では出場登録から外れることはできなくなるため、先発投手として現役を続行するということは、基本的には一年間ローテーションを守らないといけないということになる。日本のようにゆっくりと調整して5月ぐらいからローテに入るとか、いわゆる投げ抹消のように通常よりも間隔を空けて投げることができないのは、ベテラン投手にはハードで、そのため引退も早まる傾向になる。逆にこういった緩めの起用ができる日本の制度では、ベテラン選手でも自分のペースで調整することができ、選手生命は長くなる。

 どちらもメリットとデメリットがあるので、一概にどちらが良いとは言えないが、個人的には長くベテランの活躍を観ることができる日本の制度が好きかな。 

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