2005年12月20日火曜日

耐震強度の偽装問題について考える

 珍しく時事ネタで。

 何かと世間を騒がせている耐震強度の偽装問題。最近、激務と体調不良が重なって、このニュースについては僕は断片的にしか知らないが、それにしても、どうも腑に落ちない点がある。

その1 両者の言い分の不一致についてマスコミが追求すること
 繰り返すが、僕はこのニュースについて断片的にしか知らないが、焦点の一つとして、木村建設の篠塚元東京支店長から姉歯元建築士に対し、鉄筋量を減らす旨の圧力があったかどうかというのが上げられている。

 これって、僕に言わせれば議論する意味が感じられない。っていうか「圧力」って人の捉えかた次第でどうにでも感じられるものであり、客観的に示すことはできないと思う。

 そりゃあ、発注側は多少の無茶は言うに決まっているし、受注側はそれを圧力と感じるに決まっている。今回、たまたま触れた法の内容が人命に関わるものだったからここまで取り沙汰されているのであって、こういった圧力まみれのやり取りの中で違法スレスレの(若しくは一線を越える)行為がなされるなんてサラリーマン社会では日常茶飯事ではないだろうか。

その2 篠塚元東京支店長からの圧力の内容が、法に触れることを意識していたかどうかについて
 篠塚元東京支店長から姉歯元建築士に対して、違法性を知りつつ圧力がかかっていたかということも論点になっているようだが、僕に言わせれば、そんなの知っているはずがない。っていうか、企業の経営幹部が、必要な鉄筋量の具体的な数字といったような細かいことを知っているはずがない。

 以上2点がサラリーマン生活をそれなりに経験している僕の素直な感想だ。ゆえに、被害にあわれている住民の方々は大変気の毒だとは思いつつも、僕はこのニュースを真剣に見れないし、むしろ滑稽にさえ映ってしまうのだ。

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