2005年12月11日日曜日

CDレビュー 平井堅「歌バカ」

 「歌バカ」は平井堅がデビューからこれまでにリリースしたシングルをリリース順に並べた2枚組のベストアルバムだ。彼がブレイクしたのは2000年の「楽園」。しかし、意外とデビューは古く、何と1995年だ。そのため、2枚組のうちDisc1はそのほとんどがブレイク前の楽曲になっている。

 今回、このアルバムを聴いて、初めてブレイク前の彼の曲を聴いたのだが、「楽園」より前は今の彼からは想像できないほどのアップテンポな曲が多い。よってDisc1は平井堅らしからぬポップな一枚になっており、軽快でドライブに最適な一枚になっている。

 一方で、Disc2はブレイク後にリリースした名バラードがこれでもかと言わんばかり収録されている。「Miracles」に始まって、「Missin' you」、「Ring」、「思いがかさなるその前に・・・」と、じっくり聴かせる名曲ぞろいではあるが、今回ドライブ中に聴いたため、か~なり眠くなってしまった。これは全くもってドライブには向いていない一枚だ。(笑)

 つまりは、「歌バカ」は一つのアルバムでありながら、全く性格の異なる2枚で構成されている面白いアルバムと言えよう。ドライブ中などに軽快な音楽を楽しみたいときはDisc1を聴き、部屋でじっくりと音楽を楽しみたいときはDisc2を聴く。そんな風に聴くシーンによって2枚のアルバムを使い分ける。そんな聴き方ができるのがこの「歌バカ」の良さ、延いては平井堅の魅力なんだと感じた。

0 件のコメント:

コメントを投稿