2015年4月12日日曜日

CDレビュー サザンオールスターズ「葡萄」

 サザンオールスターズのニューアルバムは、2枚組みで話題になった「キラーストリート」以来、約10年ぶり。活動休止期間もあったので、それ以降シングルは4枚しかリリースしていないが、そのうち直近の2曲を含む、全16曲入りの新譜が、この「葡萄」である。

 その16曲だが、実にバラエティに富んでいる。ラブバラードあり、サマーチューンあり、お祭りソングもあれば、彼らお得意のお下劣ソングもあり。ここまでは他にもできるミュージシャンは居るかもしれないが、サザンはM5「ピースとハイライト」のような社会風刺の曲も歌うことができる。かつては多くのミュージシャンが歌っていた社会風刺も、いまやまともに作れるのはサザンだけ。ここにもサザンの存在価値がある。

 バラエティに富みに富みまくっているので、全曲違う聴き方ができるが、それでもやっぱり全曲サザンのサウンドでもある。これがまた凄い。

 今もなお、音楽シーンの最前線を走り続けるサザンオールスターズ。その力を見せ付ける一枚に仕上がっていると言えそうだ。

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