2017年9月15日金曜日

日本人の連続メジャーデビュー記録途切れる

 メジャー挑戦中だった、元ロッテの中後投手が、昇格できずに帰国予定であることが報じられた。ニュース記事はこちら。

 「中後 メジャー昇格ならず帰国へ 日本人連続デビュー22年で途切れる」(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)

 これで、野茂投手が1995年にメジャー昇格して以降、22年続いていた日本人選手のメジャーデビューが、今年途切れるということらしいが、むしろ22年間、誰かがメジャーデビューしていたことに驚かされる。ちなみに、日本人選手のメジャーデビュー年は以下の通り。

1995    野茂
1996    マック鈴木
1997    伊良部、柏田、長谷川
1998    吉井
1999    大家、木田
2000    佐々木
2001    イチロー、新庄
2002    石井一、小宮山、田口、野村
2003    MICHEAL、松井秀
2004    大塚、高津、多田野、松井稼
2005    井口、中村紀、藪
2006    斎藤隆、城島
2007    井川、岩村、岡島、桑田、松坂
2008    黒田、小林雅、福留、福盛、薮田
2009    上原、川上、高橋建、田澤
2010    五十嵐、高橋尚
2011    建山、西岡
2012    青木、岩隈、川崎、ダルビッシュ
2013    田中賢、藤川
2014    田中将、和田
2015    村田
2016    前田健

 ネットでは、そんな連続記録はどうでもいいといった論調が展開されているが、果たしてそうだろうか?メジャーに挑戦できるぐらいのレベルの選手を輩出できなくなっている、つまりは日本野球のレベルが落ちてきている、もしくは層が薄くなってきているという見方もできるのではないだろうか。そんな危機感を持つべきだと思う。

 ただ、個人的にはNPBの魅力がMLBよりも勝り、トップレベルの選手がメジャーを目指すのではなくNPBに残りたいと思わせるような野球界を作り上げていくことが、究極の理想だと思っている。そのため、仮に今の野球界がその領域にたどり着いているのだとすれば、メジャーデビューする日本人選手が居ないことは、ある意味理想的ではある。

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