2006年7月23日日曜日

後半戦展望

 オールスターが終われば、いよいよ後半戦。試合数としては既に折り返し地点を過ぎているが、区切りという意味ではここからが後半戦と言えるだろう。そこで、後半戦の注目点をあげてみたい。

・ジャイアンツ
 驚異的なスタートダッシュに成功したものの、ケガ人続出で交流戦の頃から記録的な大失速を演じてしまい、借金11の5位で折り返す我がジャイアンツ。後半戦スタート時からの復帰が期待されていた小久保だが、報道によると、どうやら復帰は8月中旬にずれ込む模様。チームリーダーの不在は影響が大きい。

 しかし考えてみれば、小久保以外のケガ人は復帰しているのが現状。むしろ気になるのは、不振が長引いている二岡と長打力を失った阿部だ。特に阿部は打率3割はキープしているものの、ホームランはここまで僅か4本。阿部の長打力が復活すれば、今の打線でも充分戦える力を持っていると思うし、打線が開幕時の勢いを取り戻し、これからでも上位に食い込んでいくことができると読んでいる。

 そして、これから浮上していくためのもう一つのポイントは、チームリーダーの登場だろう。今は小久保がその役割を担っているが、やはり生え抜きで、かつ、中長期的にチームの中心になっていくことができる選手がリーダーになっていくべきだろう。本来なら高橋由あたりがそのポジションに就くべきだが、すっかりひ弱なイメージが定着してしまった高橋由には任せられそうもない。となるとやはり候補は二岡。二岡もチームを引っ張っていくようなキャラではないが、もう一皮剥けて、真のスーパースターになるためにも、二岡にはチームを引っ張っていくチームリーダーの役割を担うことを期待したいし、そうすれば、チーム状態も上がってくると思う。

・優勝争い
 中日と阪神に絞られた感のあるセ・リーグの優勝争い。共に福留、今岡という主力を欠いた戦いを強いられているものの、豊富な投手力を武器に守り勝っている。それを裏付けるデータが、何と両チームともチーム防御率が驚異の2点台!ゆえに、後半戦も大きく崩れることは考えにくい。

 逆に、攻撃力はヤクルトに比べると見劣りする両チーム。そういう意味で、両チームとも決め手が無い。よって、このままシーズン終盤まで熾烈なデッドヒートが繰り広げられる可能性が高いと見る。

・注目の選手(野手)
 何と言ってもYB吉村だ。前半戦だけで11ホーマー。イキの良い若手が続々と出てきている横浜だが、その中でも長打力のある吉村は魅力タップリ。この調子で20本近く打てば、一気にブレイクするだろうし、そうなれば近い将来、村田、古木と並んで、和製クリーンアップトリオを形成し、その中でホームランキング争いを演じてくれる予感がする。あ、多村も居ますが、ケガが多いので、ホームラン王は無理でしょうね。(笑)

 いずれにせよ、ホームランを打てる選手は魅力的だ。他にも、M大松、L高山、D森野といった未来の大砲候補に注目したい。(森野はもう若手ではないかな。)

・追記
 なお、パ・リーグの優勝争いだが、同リーグはAクラスに入りさえすれば優勝の可能性があると言う何とも意味不明な制度を相変わらず継続しており、この時期に優勝争いを占うのはナンセンスなので、今回は触れないこととした。

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