2006年7月5日水曜日

G戦観戦記 「納得のいく野球を」

 5日の巨人vs中日戦に行ってきた。結果は2対1で中日の逆転勝ち。今の両チームの状態が反映された結果になったという印象だ。

 同じ負けでもファンが、更に言うと選手が納得いく野球をやって負けるのならば仕方が無い。しかし、今日はどうしても納得いかないシーンが3回あった。

 1回目は8回表。巨人が7回に待望の先制点をあげて、さあこれから2イニング守るぞという場面での投手起用。ここで出てきたのが高橋尚。確かに最近リリーフにまわっているが、高橋尚のピッチングスタイルからするとどう考えても先発向き。この場面はやはり林の起用が妥当だろう。

 2回目はやはり8回表。高橋尚がピンチを迎え2死1,2塁でバッター井端。本来なら久保を出したいところだが、久保は抹消されているため、ここ最近は終盤での緊迫した場面は真田に託されている。なので当然この場面も真田の登板が期待されたが、コールされたのは西村。西村と言えば、どちらかというとプレッシャーに弱いがスタミナがあるため、ロングリリーフ向きの投手。どう考えてもこの場面にふさわしい起用ではない。そのためかライトスタンドも水を打ったように静まり返ってしまった。(結果、井端に四球を与え、次のウッズに逆転タイムリーを浴びた。)

 3回目は9回裏。2死ランナー無し。ピッチャー岩瀬で絶体絶命のピンチ。しかも打者は左打者の古城。当然代打起用なのだが、ここでコールされたのはディロン。ディロンと言えば、ここのところ、ことごとくチャンスをつぶし、かつ、守りでもミス連発でファンからの信頼をどん底まで落としている選手。そのため、やはり、ライトスタンドも終戦モード。それどころか、コールされた瞬間多くのファンが席を立つ始末だった。(結果はファーストファールフライ。)

 これで、巨人の自力優勝は消滅。なんともしまらない試合での結果だ。

 強いチームとは当たり前のプレーを、当たり前の采配で、当たり前のようにやるチームのことを指すのだと思う。80年代後半から90年代前半の西武がそうだった。しかし、今の巨人の野球はそこからほど遠い。何とも残念だが、4月の巨人はそれができていたように思うので、何とかその頃の気持ちを取り戻して頑張ってもらいたい。まだまだシーズンは折り返し地点だ。

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