2007年12月16日日曜日

CDレビュー 馬場俊英「人生という名の列車」

 以前にライブを見てから気になる存在だった馬場俊英。知名度の割にはCD売上の面でまだまだブレイクしきれてない馬場俊英。そんな馬場俊英が紅白歌合戦に出場するということで、年明けには大ブレイクすること間違いないだろう。ということで、売れ始める前に抑えとかねばと思い、メジャー復活第1弾アルバムの「人生という名の列車」を購入してみた。彼の代表作である「ボーイズ・オン・ザ・ラン」と「スタートライン」の両方が収録されているため、入門編としては最適だ。

 彼の魅力の一つはその歌詞。平凡で報われない毎日を一生懸命生きる様や物事がうまくいかず空回りしつつも頑張る様を描くのは、Mr.Childrenの歌詞にも重なるところがあり、僕自身が最も好きなタイプの歌詞。スキマスイッチにもそんな傾向がある気がする。

 そして、もう一つの魅力はそのサウンド。フォークでもなくJ-POPでもなく、言ってみればニューミュージック。どこか懐かしい80年代サウンドが非常に心地良く、いつまでも聴いていたくなるようなサウンドだ。

 もちろん代表曲のM1「ボーイズ・オン・ザ・ラン」やM11「スタートライン」もいいが、アルバムタイトルにもなっているM9「人生という名の列車」も秀逸。9分41秒という長い曲である人の半生を描いているが、おそらくこれは馬場俊英自身のことを唄っているのだろう。その歌詞に注目だ。

 歌詞といえば、いろんな場面を野球のシーンに例えて表現しているのも、分かりやすくて共感できる。「でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる いつかダイアモンドのグルグル回りホームラン」(ボーイズ・オン・ザ・ランより)

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