2012年7月30日月曜日

TOKAI SUMMIT '12@ナガシマスパーランド芝生広場

 これがホンモノの真夏のフェスか。

 14時前にスタートし、21時まで完全ノンストップ。一般的なロックフェスと違って、出演者がほぼDJスタイルなのでステージ転換はものの数分。そしてこの日は雲ひとつ無い超炎天下。まさに体力勝負の真夏のサバイバル。一歩間違えば、壮絶な罰ゲーム。それでもそこには音楽を、J-HipHopを好む人達が集まってくる。

 SEAMOが立ち上げ、開催6回目を迎えるTOKAI SUMMIT。一度は行ってみたいと思いながら、真夏ど真ん中のため流石に躊躇していたが、今回、思い切って行ってみて、何故今まで行かなかったんだろうと後悔する結果となった。

 全体的な印象はとにかく展開がスピーディ。1組あたりせいぜい30分で、主催者のSEAMOですらその程度の出番だが、この日出演したのはフロントアクト含めると何と19組。これだけ観れるのは、TOKAI SUMMITしかないだろう。

 以下、出演者順に振り返る。(徐々にセットリストも追記していきます。)

○BRIDGET
○あぬえぬえ∞ぶれいん
○カルテット.
○AZU
○GO☆TO

 ここまでがフロントアクト。正直、かなり無名な存在のミュージシャンばかりだが、Hip-Hopのサウンドが流れると、曲を知らなくても自然と手を振るオーディエンス。Hip-HopがTOKAIの地に根付いてきている証拠だ。

○mihimaru GT

 大ヒット曲「気分上々↑↑」もかつてほど盛り上がらず。6年前の曲とあっては、若い世代はもう知らないのか。相変わらずの「もっこり」MCは、初めて聞いた人は驚くかも。

○MEGARYU

 名刺代わりになるようなヒット曲は持ってないが、会場全体が一体となれたのは、さすが地元。

○nobodyknows+
 SE
 Join us feat.チアドラゴンズ
 HOLD MY HAND feat.HOME MADE 家族,SEAMO
 Worlds End
 イマイケ_サンバ

 名古屋Hip-Hopスリートップの一角。「ココロオドル」と思わせておいてフェイントしたり、チアドラゴンズとコラボしたり、エンターテインメント性抜群。そしてここで出てきた「HOLD MY HAND」。3組のコラボはMCが8人であり、収集できない楽曲になってしまってもおかしくないが、それぞれの声の特徴を引き出し、コラボレーションナンバーとして、豪華な曲になっている。この3組は正に東海地方の宝だ。

○JAMOSA

 「何かひとつ」でコラボするかと思ったら、ソロバージョンで披露。これはこれでいい。

○三浦大知
 Touch Me
 RUN WAY
 Gotta Make You Mine
 Turn Off The Light
 SHOUT IT
 Two Hearts

 暑さと疲労がピークで、この時間は休んでおりました。申し訳ございません。

○九州男

 この人も、MEGARYUと同様に、これといった代表曲が無いうえ、更に東海が地元でも無いが、それでも東海地方での各種イベントでの貢献度合いが高いためか、会場の一体感が凄い。曲を知らなくてもJ-HipHop好きなら絶対に好きになれる感じの曲が多いのがいいし、ノンストップの6曲メドレーは、理屈抜きで楽しい。

○RAYS

 九州男で動きすぎて、2回目の疲労困憊。完全休憩のため、印象に残っておりません。申し訳ない。

○BENI

 一転して落ち着いた時間帯。オリジナル曲ももちろんいいけど、ナマ「Ti Amo」は格別。

○童子-T

 ベテラン登場。期待通りの「もう一度… feat. BENI」は、二人のハーモニーに思わず鳥肌が立った。

○Def Tech

 ミリオンセラーの実績はダテじゃない。ステージを縦横無尽に駆け回りながらアッパーチューンを連発。オーディエンスの盛り上がりも一気に加速。そして大ヒット曲「My Way」でのステージパフォーマンスは圧巻。曲単位で言うと、この日全体で一番盛り上がったのがここだった。1万人を超える観客が、ほぼ全員一体となって手を振る様子は、説明できないほどのど迫力。

○ゴスペラーズ

 興奮のルツボに対して真反対のことをやろうということで「ひとり」のアカペラから始めるのは、さすがフェス慣れをしている彼ら。この頃から暗くなりはじめてきたこともあって、彼らの珠玉のバラードが会場に映える。と思ったらまさかのMicroとのコラボ。完全にHOME MADE 家族のテイストの曲だったが、そんな曲にも対応できるゴスペラーズの幅の広さは彼らの魅力をまた一つ発見できた気がした。

○lecca

 地元でも無いし、決してビッグネームでも無いし、それでもラストに近い出番をもらっているのは、そのステージパフォーマンスを見れば、絶対納得。地元スリートップを除けば、一番盛り上がったのは間違いなくlecca。「紅空」「ちから」はいつまでも聞いていたいし、いつまでも踊っていたいと思える究極のライブチューン。この秋の家族フェスにも登場ということで、今から楽しみでならない。

○HOME MADE 家族
 FREEDOM
 情熱のスイッチ
 So So Hot!!!
 気分はまるでJackpot!
 スターとライン

 暑さでかなり疲労し、楽しめるかどうか心配だったHMKU。しかし、「FREEDOM」のイントロが流れた瞬間、疲れていたことを完全に忘れ、いつも通り思いっきり体を動かさせてもらった。最新曲ばかりで初心者には厳しいセットリストではあったが、ホームグランドなのでそれもアリか。「So So Hot!!!」ではU-ICHIの小道具が仕掛けに失敗したように見えたが、それもご愛嬌。「気分はまるでJackpot!」はまだあまりライブでやってないから、みんな盛り上がり方が手探り状態だったが、ライブでの定番曲になっているかは、これから次第か。最後は近年のお決まりの「スターとライン」。何度聞いてもいい曲。

○SEAMO

 HOME MADE 家族で力を使い果たしたので、流し気味に聞いていたが、最後の「ルパン・ザ・ファイヤー」で最後の力を振り絞って大はしゃぎ。曲単位ならDef Techの「My Way」に続く、この日2番目の盛り上がりだったように感じられる。曰く、フェスのトリはプレッシャーもあるから、本音を言うとやりたくないが、TOKAI SUMMITのトリだけはやり続けたいし、それに相応しいミュージシャンで在り続けられるよう頑張るから、その頑張りざまを見てて欲しいとのこと。そんなメッセージを受けてしまったからには、見続けないわけにはいかない。ということで、来年も参加すること決定。

○アンコール

 本編終了後、花火が上がったので、このまま終演かと思ったら、アンコールの声が上がる前にSEAMOが登場してアンコールスタート。何でも音出しの時間制限が迫ってきてたので、アンコールの声を待てなかったとのこと。そんな裏事情も普通にしゃべってくれるのが、アットホームな地元東海でのフェスである。大トリはメッセージ性の強い「Continue」。本編のMCの後だから、まるでSEAMOが自分自身に向かって歌っているように感じられて、ちょっとウルっときた。

 ということで長丁場のフェスが終了。今回、エネルギー補給するべく食べ物や飲み物を持って行った量が少なく、途中で休憩時間をとってしまったのが、大きな反省。この反省は来年に活かそう。少なくとも、炎天下なら飲み物は最低でも1000mlは必要だ。

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