活動の体制を大きく変えてリリースしたHYのニューアルバム。HYが、よりHYであるための今回の出来事だと思っているし、だからこそ、今作はサウンドがこれまで以上に5人にこだわったものに変化するのだろうと思っていた。そして、ミュージシャンが自分の音楽性へのこだわりを強く出しすぎると、コアなファン以外にはとっつきにくい音楽になることが多く、HYもこの道を歩んでいくのではないかと思っていた。
ところが、今作は意外にもそのような大きな変化は見られず、従来どおりのポップサウンドを聞かせてくれている。M1「会いたい」は王道のラブソング。M2「オーレ」はライブでのコール&レスポンスが想像できるライブチューン。M6「昔の人よ」はじっくり聴かせるバラード。どれも昔ながらの、そして今のHYの魅力がたっぷりつまった楽曲だ。
新生HYのスタートは、意外にも”新生”ではなくて、HYのままで在り続けてくれた。それが分かったことが嬉しかったし、彼らとしても、このアルバムを通じて、そのことをファンに伝えたかったのではないだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿