昨日、東京ヤクルトスワローズの日本一で幕を下ろした今年の日本シリーズ。贔屓のジャイアンツは出場しなかったが、それでもとっても面白い日本シリーズだった。1992年の日本シリーズが、劇的な試合が多くて、とっても面白い日本シリーズだったと記憶しているが、それを超えたかも。
要因の一つが接戦に次ぐ接戦だったこと。全6試合のうち、5試合が1点差ゲーム。残りの1試合も2点差。こんなシリーズ、過去に記憶が無い。
そして、もう一つの要因が、両チームとも先発投手がしっかりしていて、序盤で試合が崩れることが無かったこと。近年のポストシーズンは、早め早めの継投がトレンドになっていて、それが逆に試合の緊張感を失くす要因になっていたと思っているので、先発が長いイニングを投げる傾向にあった今年の日本シリーズは、面白さを増したことに繋がっていると思う。ちなみに、5回を投げ切ることができなかったは、第3戦の田嶋と第6戦の高梨のみ。その両投手も5回途中までは投げていた。
そして、最大の要因が、毎試合、ドラマがあったこと。
第1戦はケガから復帰した吉田正のサヨナラ打。第2戦はペナントレースで完投すら記録したことが無い高橋による完封勝利。第3戦はサンタナによる強烈な逆方向への決勝アーチ。第4戦は大ベテラン石川による快刀乱麻のピッチングとプロ20年目にして日本シリーズ初勝利の達成。第5戦は山田の特大同点3ランと代打の切り札ジョーンズによる決勝アーチ。そして第6戦は代打の神様川端による決勝タイムリーとマクガフの2回1/3の魂のロングリリーフ。どれも、歴代の日本シリーズの中でも記憶に残りそうな名場面ばかりだった。
ちなみに、全試合が2点差以内なんていうシリーズは過去に無いだろうと思って調べてみたら、1960年のシリーズは、何と全試合が1点差。これはいわゆる「三原マジック」のシリーズで、このシリーズは全試合が1点差という接戦でありながら、大洋が大毎を4タテしている。1986年も7試合が2点差以内だったが、このシリーズは史上唯一第8戦があったシリーズで、残る1試合は3点差以上ついていた。
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