昨日の野手編に続いて、今回は投手編。今年も30イニングス以上の投手が対象。
まずは、投手盤セイバーメトリクスの代名詞と言えるWHIP。1イニングあたりに許したランナーの数を表していて、1.2未満なら及第点、1.0未満なら超一流と言われている。
1.高橋(T)0.71 2.スアレス(T)0.77 3.R・マルティネス0.77 4.山本(B)0.86 5.益田0.90 6.平野佳0.91 7.佐々木千0.91 8.エスコバー0.92 9.井口0.93 10.藤嶋0.94 11.レイ0.95 12.砂田0.98 13.栗林0.99 14.武隈1.01 15.松井1.02 16.石川(M)1.03 17.柳1.03 18.津森1.03 19.大野雄1.04 20.千賀1.05
高橋が先発投手としては驚異的な数字を叩き出した。ケガが多いので、シーズンを通した数字を残すことができてないが、これからのポストシーズンでのピッチングには大注目だ。オリックスの山本も先発投手としては凄い数字。ロッテの勝ちパターンになっている佐々木千・益田も鉄壁のリレーだったことが分かる。
続いてメジャーではお馴染みのFIP。投手の責任と言える被本塁打、与四死球、奪三振をベースに投手の力を指標化したもの。防御率と同じ感覚で見ることができるよう補正されているので、2.50未満ならエース級と言える。
1.高橋(T)1.29 2.R・マルティネス1.34 3.スアレス(T)1.39 4.栗林1.60 5.津森1.78 6.山本(B)1.91 7.伊勢1.91 8.松井1.91 9.平良(L)1.93 10.千賀2.10 11.中川(G)2.14 12.今野2.35 13.マルティネス2.36 14.益田2.51 15.高梨(G)2.52 16.原2.54 17.柳2.54 18.祖父江2.55 19.佐々木朗2.55 20.宮西2.58
ここでも高橋が圧巻の数字。このピッチングをシーズン通して続けたら、一体、どんな成績を残すのだろうか。以下、WHIPのランキングと同じような名前が並ぶが、注目はDeNAの伊勢。三嶋が不安定だったし、来シーズンはもっと重要な場面での登板が増えそう。
最後はK/BB。見たままの計算式。3.50を超えると優秀とされる。
1.高橋(T)11.00 2.奥川9.10 3.スアレス(T)7.25 4.石山6.40 5.R・マルティネス5.90 6.津森5.38 7.山本(B)5.15 8.岩嵜5.09 9.中川(G)4.90 10.加藤4.86 11.三嶋4.75 12.石川(M)4.67 13.エスコバー4.55 14.大野雄4.54 15.益田4.54 16.田中将4.34 17.則本昂4.34 18.福谷4.29 19.秋山4.28 20.佐々木朗4.25
高橋が見たことも無いような数字を叩き出していた。来シーズン、ケガがなければ、今年の山本のような成績を残しても全然おかしくないと思う。その高橋の陰に隠れてしまったが奥川の数字も凄い。おそらく中6日のローテで回ると思われる来シーズンは、更に注目が集まる。石山はストッパー失格になったが、ピッチングの内容は悪くなったということか。
昨シーズンの成績はこちら。
「セイバーメトリクス2020 投手編」
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