2009年1月29日木曜日

野球が野球でなくなっていく

 WBCにおいて一部ビデオ判定が導入されることになった。ニュース記事はこちら。

 「WBCでビデオ判定導入へ」(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)

 人間がやるプレーを人間が判定するからこその野球。連続性のあるプレーを瞬時にジャッジして試合を進めていくからこその野球。そこにはミスジャッジがあるかも知れないが、そのミスジャッジから生まれるドラマがあってこその野球とも言えるのではないだろうか。

 思い出してみよう。

 あのボブ・デービッドソンの誤審がなければ、日本はアメリカに勝ってたかも知れない。アメリカ-メキシコの試合の結果も違ったものになったかも知れない。でも、あれがあったからこそWBCの国内における注目度は急激にアップしたし、日本選手の反骨精神に火が点いて初代世界チャンピオンまで上り詰めたと言えなくもない。これはほんの一例だが、他にもプロ野球の歴史を紐解けば、誤審にまつわるドラマティックなエピソードはいくらでも出てくるだろう。

 確かに、ホームランかファールかのミスジャッジは、極端な話、選手生命を左右し兼ねないものだから正確であるべきだし、誤審があってはならない。だからといってビデオ判定といった無味乾燥なものしてしまうのは、野球が野球であるための大切な要素を奪うことのような気がしてならないし、アンパイヤがビデオ判定に頼るようになると、アンパイヤのレベルダウンにも繋がっていってしまうのではないかと思う。

3 件のコメント:

  1.  最近NFLにカブレているせいもあって、ビデオ判定...

     ホームランのみならず、ホームを含めた各ベースでのクロスプレー・ホースプレーの判定や、前回WBCでも問題になったタッチアップの判定にも広げたらいいかと。



     もちろん無制限にビデオ判定の請求を認めてしまうとゲームが進まなくなってしまうので、例えば3イニングに1回のみ、判定が覆らなかった場合には何かしらのペナルティ(ex,1人分の交代枠を没収するなど)を課すなどしたらどうでしょう。



     審判も間違えるのが野球だ、という名言は、ビデオ判定がハードの面で不可能だった時代の名残だとは思うんですよね…。ある意味開き直りと言うか。



     国内のリーグ戦のみだった時なら、ある意味「ナアナア」ですんでいたんでしょうけどね。



     ついでにビデオ判定で覆った回数の多い審判や、ミスジャッジの程度の悪い審判にもペナルティを課すようにすれば、今以上に審判も必死になるかもしれません

    (^^)

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  2.  コメントを読み直してみて、完全にNFLに洗脳され...

     コメントを読み直してみて、完全にNFLに洗脳されている自分に気がつきました(笑)

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  3. >hiroshiさま

     基本、「古き良き時代」にしがみつきたがる性格なもんで、「審判も間違えるのが野球だ」と信じていたいんですよねぇ。

     もちろん、それには、レベルが高く、ミスジャッジはほとんど無いアンパイヤが揃っていることが、大前提になりますけど。

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