2009年3月26日木曜日

中継ぎ投手とは

 野球創世記の頃、先発投手は完投するのが当たり前だった。しかしいつの頃からか投手の分業化が始まり、試合の最後を締めくくるストッパーなる投手としての特性が認められるようになってきた。

 分業化は更に進み、今では中継ぎ投手には中継ぎ投手特有の特性があるとされていて、ホールドポイントという中継ぎ投手の働きざまを評価する数字まで登場してきている。先発も抑えもできないレベルの投手が中継ぎに回されるというイメージがあった80年代のプロ野球から見ると、随分と様変わりしたものだ。

 チョット待て。中継ぎ投手ってそんなに特別な能力が必要なものなのか?

 WBCで中継ぎとして大活躍をした杉内。大活躍とまでは言わないが、中継ぎとしての仕事をしっかりとこなした田中と涌井。みんなチームでは先発の柱として活躍している投手だ。そう。先発として一流の投手は中継ぎとしても一流なのである。

 いくら分業化が進んだ近代プロ野球と言っても、やはり、先発でも抑えでも通用しない投手が中継ぎに活路を見出すという図式に変わりはないのだということを確信したWBCでもあった。

3 件のコメント:

  1.  一昔前は、今のクローザーが2イニング、3イニン...

     いつの頃からか、クローザーは「最終回の頭から」登板させることが多くなり、イニングの途中、それもスコアリングポジションにランナーを置いた状態で登板できる能力をもったピッチャーを「中継ぎ」として準備させるようになったと思うんです。



     その意味では、先発にもクローザーにもない「特別」な能力が必要だと言えるのかもしれません。



     WBCの選手は「超」のつく一流なので、それを引き合いに出してしまうと他の選手がつらいかも。

    返信削除
  2. >hiroshiさま

     仰るとおりWBCの選手を引き合いに出すのは反則だとは思いますが、何だか、「中継ぎ投手」が投手としての最高到達点の一つとして市民権を得つつある現状が、何だか寂しい気がするんですよねぇ。そんだけのことと言えば、そんだけのことです。

    返信削除
  3.  でも、きっと投手の分業制の黎明期には、

    「ピッチャーは先発完投ができないと一人前ではない。

     抑え専門の投手を目指すなんて嘆かわしい!!」



     …なんて話題が出ていたことでしょうね。



     大ピンチで三振しか許されないような場面でしっかり三振を奪う中継ぎ投手~ワンポイントのことも多いと思いますが~にはもっとスポットライトを当ててもいいと思ってます。



     もっともMOCさんの指摘どおり、中途半端な投手が中継ぎをしているケースも多く、そんなピッチャーには先発やクローザーのポジションを奪うべく切磋琢磨して欲しいとは思います。

    返信削除