2011年12月2日金曜日

記者の感覚とのズレ

 記者投票で決まる賞は幾つかあって、例年は概ね予想通りというか、納得のいく結果となることが多いのだが、今年は思っていたのと違う結果になることが多かった。僕の感覚が一般的なファンの感覚又は野球記者の感覚からズレてきているのだろうか。

 最初に気になったのがセ・リーグのベストナイン。外野手部門にホームラン王のバレンティンが入っていない。とはいえ、打撃3部門のタイトルを獲得してもベストナインに選ばれないのは、それほど珍しいことでも無いし、終盤の失速を考えれば、仕方ないのかなとも思っていた。

 かなり引っかかったのがパ・リーグ新人王。今年のパ・リーグはルーキーが豊作で、伊志嶺・塩見と、打者・投手でそれぞれ1人ずつ規定に達した選手が出た。規定に達するということはレギュラークラスということだし、チームへの貢献度合いも大きいので、当然この両選手の一騎打ちになると思っていたら、牧田投手が選ばれた。人が投票するものなので、チームの成績が票に影響してしまうということなのだろうか。Bクラスのチームでレギュラーとして働くより、チームのAクラス入りに多少なりとも貢献した方が印象がいいってこと?
・伊志嶺 422-110 .261 2本 21打点 32盗塁
・塩見 24試合 9勝9敗 2.85(154 2/3回)
・牧田 55試合 5勝7敗 22s 2.61(127 2/3回)

 極めつけはセ・リーグのMVP。18勝3敗という驚異的な勝率でチームを優勝に導いた吉見投手が文句なしで受賞するものだと思っていたら、何と浅尾投手が受賞した。いくら中継ぎ投手の重要性が認められつつあるとはいえ、リーグで、その1年間の中で最も優秀な選手が中継ぎ投手ってのは、どこか違うと思う。

4 件のコメント:

  1. 冷静に選手を評価できる野球記者なんていないと思...

    冷静に選手を評価できる野球記者なんていないと思っています。なので近年のMVPと新人王は「あっ、そう。」の一言で片付けています。

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  2.  でも、クローザーなら昔からMVPを取っている...

     初めてクローザーがMVPになったときも同じような意見が出たんでしょうね。

     投手でも先発・中継ぎ・抑えで求められる役割が違うし、打者も加えての選考なんだから、どこに「最高の価値」を求めるかの違い=価値観の違いに落ち着くんじゃないかなあ。

     

     むしろ、ジャイアンツの内海投手に票を入れた記者の見解や神経の方を疑いますね。おかしいでしょ。

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  3. 自分も吉見かと思ってたけど、浅尾でも、まぁ、納...

    自分も吉見かと思ってたけど、浅尾でも、まぁ、納得かなぁ。あの当番回数と防御率0.41と言う圧倒的な成績は15年前に「中継ぎ初のサイヤングか」と言われた、セットアップ時代のマリアノ・リベラよりも圧巻の成績では有るので。

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  4.  MSKさんの割り切りはさすがですね。

     とは言っても、歴史に名が残っていくのは、表彰された選手なんですよねぇ。だからこそ、こだわりたいし、噛み付きたいんです。

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