セ・リーグの予告先発導入により、またおかしな方向に舵を切ってしまったNPB。そこで、2004年の再編以降に行われた大きな制度変更・新たな取り組み等を、10大ニュースとしてピックアップして、振り返ってみたい。記憶の範囲内でピックアップするので、大事なニュースを忘れている可能性もあるが、そこんとこはご容赦頂くということで。
1)プレーオフ(クライマックスシリーズ)
2004シーズンからなので、厳密には再編前に決まっていたことだが、敢えて取り上げる。これはこのブログでも何度も取り上げているので、今更改めて論じることでもないが、ペナントレースの死闘を無意味なものにする制度であり、すぐにでも廃止すべき制度。ただ、選手が短期決戦の経験を積むことにより、WBC等の短期の国際試合での勝負強さに繋がったのであれば、一定の効果はあるのかも。
2)セ・パ交流戦
オールスターや日本シリーズでの新鮮さや駆け引きという楽しみを奪ったので、これも基本的には反対。かつてと比べて選手の移籍も活発になってきているので、新鮮は対戦は充分にファンに提供できている。それでもどうしても継続するのであれば、隔年か数年に一度にするべきだと思う。
3)アジアシリーズ
国際試合が増えるので、大賛成。ただ、各チームの取組姿勢が問題。日本シリーズより更に一段階名誉ある試合ととらえ、フルメンバーで挑むべきだし、それだけのモチベーションが保てるよう、NPBとしても何かしらの施策を考えるべき。
4)育成枠
新たな才能の発掘の場としてしっかり機能しており大賛成。ただ、近年は藤田、菊地原、脇谷のようにリハビリの場として球団が悪用するようになってきているので、制度の見直しは必要な時期に来ているのかも知れない。
5)WBC
世界No.1を決める場ができたという意味では、大賛成。運営面で色々と課題はあるようだが、続けることに意味があるので、2013年ももちろん参加しつつ、徐々に課題は解決していけばいいと思う。
6)逆指名制度の廃止
戦力の均衡という本来の目的に沿った形に戻ったのだからこれは大賛成。昨年の菅野の例もあるが、たまたま菅野だから目立ったのであって、これまでも下位指名を不服として入団拒否した例はあった。強行指名や入団拒否、それもドラフト。何ら問題視することではない。
7)ビデオ判定
野球は審判が裁くスポーツ。なので、これには大反対。ただ、長時間の抗議を抑止し、試合のスピードアップ化に貢献できているのだとすれば、真っ向から否定しきれないような気もする。
8)統一球
これに関しては否定する理由はどこにも無い。大賛成。昨シーズンは極端に投高打低になったが、むしろこれが本来の野球の姿。
9)3時間半ルール
日本の電力事情を考慮して導入されたルールだが、電力需要のピークは平日昼間帯であり、基本的にプロ野球の試合は行われていない時間帯。なので、全く意味を成してない。そもそもスポーツである以上、勝敗をつけるべきであり、引き分けは無くす方向で考えるべき。日本だと交通事情もあって簡単にはいかないが、本来なら時間・イニング数無制限にすべきだろう。
10)セ・リーグ予告先発
前回も書いたとおり、先発投手をめぐる駆け引きはプロ野球の醍醐味の一つであり、これは大反対。ただ、これにより先発投手の調整に関する負担が軽減され、結果的にプレイの質が上がるのであれば、良い制度ってことも言えるかも。