2013年3月19日火曜日

敗北と脱力と感謝

 8回ウラのあの場面。劣勢ではあったが、逆転を信じて疑わなかった。

 鳥谷、井端、内川の3連打で、待望の得点をあげると、なおも1死1、2塁。打席には主砲阿部。あの場面。

 果たして、井端がサインを見落として走らなかったのか。それとも内川がサインを見間違えて走ってしまったのか。はたまた阿部がサインを見落としてバットを振らなかったのか。

 真相は分からないが、できれば永遠に闇の中にしておいてもらいたい。もちろん、ペナント中の出来事なら、ミスを追及したいところだが、井端の驚異的な一打が無ければ、日本は決勝トーナメントに進めなかった。内川も目立った活躍は無かったが、随所に繋ぎのバッティング見せ、チャンスを広げてくれた。阿部は開幕当初は不振だったが、主将で捕手で四番という大役を担い、貴重な打点もあげた。誰も責められない。むしろ、3大会連続で決勝トーナメントに進出したのは日本だけという事実を誇りに思いたい。

 帰宅後、録画しておいた試合を観戦したため、松井のセンターフライでゲームセットになったのは25時過ぎ頃。あまりの悔しさに、終了後15分位は記憶に無い。多分、テレビの前でただただ呆然としていた。この時間でも、生観戦しているのと同じぐらいの緊張感を持てたのは、もちろん結果を知らなかったから。

 職場で、きっとみんな話題にしたかっただろう。でも、僕が帰宅後に録画を観ることを伝えておいたので、誰もWBCの話題を一言も口にしなかった。おかげで、25時過ぎになってまで、これほどまでの脱力感を感じることができた。この協力には心から感謝。明日、改めてお礼を言おう。

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