安室奈美恵の引退記念アルバムは、3枚組のキャリアベスト。6曲の新曲含め、全52曲が収録され、文字通りキャリアを総括している。
デビュー当時の下積み時代、小室プロデュースのメガヒット時代、中期の低迷期、そして最近の第二次黄金期と、余すことなく収録されていて、とっても聴き応えがあるのだが、残念なのはその多くがボーカル録り直しであること。キャリアベストだからこそ、オリジナルのままの収録にして欲しかった。特に初期の頃の曲はかなりイメージが変わっていて、こういうのはおそらく別でリリースされるであろうライブDVD等で楽しめればいいのでは。
ただ、ここに彼女の思いが垣間見える気もしてて、おそらく彼女はファンに対して今の自分を記憶してもらいたいという強い意思があったのではないかと感じさせられた。もしかしたら、それこそが安室奈美恵らしさなのかも知れない。
あと、キャリアベストではあったけど、全シングルのコンプリート盤ではなかったので、その点も少し残念だった。
と、残念なところばかり並べてしまったが、四半世紀という長い時間を、シーンの最前線で駆け抜け続けたミュージシャンの集大成といえるアルバムであることに間違いないし、音楽ファンなら必ず手に入れておきたいアルバムだと思う。
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