2021年4月25日日曜日

CDレビュー [Alexandros]「Where's My History?」

  [Champagne] の頃から存在は知っていたが、聴くようになったのは[Alexandros]になってから。そんな[Alexandros]がキャリア初のベストアルバムをリリースした。2枚組で、それぞれ[A]盤と[C]盤となっている。

 「ワタリドリ」があまりにも有名過ぎるため、他の曲は積極的に聴こうとしないと、なかなか耳にする機会が無いのだが、まずは[A]盤を聴いてみたところ、全体的にとても洗練されたサウンドだという印象を受けた。そして、その中にも彼らの特徴が印象に残るようになっていて、それが音楽シーンの中でもひと際目立った存在にさせているのだと思う。

 次に[C]盤を聴いてみる。この時代の楽曲はあまり聴いたことがなかったので、[Alexandros]に比べると荒削りな印象を受けるのだろうと、勝手に思い込みながら聴き始めたのだが、全然そんなことは無かった。むしろ、新しく感じられて、途中から、どっちが最新曲なのか分からなくなってきた。

 初回特典のDVDに収録されているドキュメンタリーでも、[Champagne]から[Alexandros] に名前は変わったけど、それは大したことではないという主旨の発言があったが、まさにそう。デビュー当時から変わらぬ魅力を発信し続けているバンドなんだということを、[C]盤を聴いて思ったし、もっと昔から注目していれば良かったと、少し後悔した。でも、きっと今からでも遅くはない。改めて彼らの魅力を再発見することができるベスト盤だと思う。

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