今年度のアカデミーは、ノンフィクション小説「ノマド」を映画化したもの。家を持たず、季節労働で最低限の生活費を稼ぎながら、キャンピングカーで暮らす高齢労働者をドキュメンタリータッチで描いた作品である。
原作の小説もベストセラーになっているらしく、おそらくアメリカでは社会問題になっているのだろう。いかにもアカデミーらしい作品という印象を受けたのだが、いかんせん自分は日本で暮らしているのでピンと来ず、これと言った心の揺さぶりは感じることができなかった。
かつては大衆作品がアカデミーを受賞していた時代もあったが、昨今は今回のような問題提起をする作品が受賞することが主流となっている。これにはいろんな意見があるんだとは思うが、その年の最も優れた映画を表彰するのであれば、もう少し大衆よりの選考になってもいいような気がする。
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