現地5日は日本人メジャーリーガーが3人も先発するという珍しい日となった。
その菊池、ダルビッシュ、大谷ともにしっかりと試合を作り、好投を見せたが、3投手とも惜しくも勝ち星はつかなかった。ただ、勝敗は時の運なので、内容を評価して、3投手ともナイスピッチングだった、というのが主な論調。
ん?本当にそうですかね?論じている人たちは基本的に応援する立場なので、厳しい物言いは避けようとするのだと思うが、もう少し叱咤する内容の発言があってもいいと思う。
ダルビッシュは、サイ・ヤング賞をも狙える位置に居るチームのエース。大谷はまともに投手としてプレーするのは3年ぶりとは言え、歴史に名前を残そうとしているほどの選手。菊池だってマルコ・ゴンザレスとジェームス・パクストンが戦線離脱している現状において暫定的とは言え先発1番手としての働きが求められる投手。並の投手ならともかく、このレベルの投手であれば、今日のピッチング内容で合格点を与えてはいけないと思う。
ちなみに、投球内容は以下の通り。
菊地 7回3失点 被安打5 与四球1 奪三振7
ダルビッシュ 5 2/3回2失点 被安打6 与四死球2 奪三振8
大谷 5 0/3回無失点 被安打1 与四球6 奪三振7
菊池は相手がノーヒットノーランを達成したので、さすがにこれに勝てと言うのは厳し過ぎるが、それでもエースなら先制を許してはいけないと思う。
ダルビッシュと大谷は、QSを達成していないし、イニングの途中にランナーを残して降板するのも、エースとしては物足りない。
個人的には、エース格の投手には、以下のようなピッチングをして、初めて合格点を与えたいと思う。
1)先取点を許さない
2)自チームが先制したらそのリードを保つ(同点・逆転を許さない)
3)ランナーを残して降板しない
4)6回は投げ切る
3は、日本のプロ野球基準なら「イニングの途中で降板しない」だが、MLBではスリーバッターミニマムの弊害で、敢えてイニングの途中に投手交代をする傾向にあるように見受けられるので、少し変えてみた。