今や説明不要のトップミュージシャンまで登りつめた、東海地方が輩出したケータイ世代の歌姫こと西野カナ。彼女の3枚目のアルバムは、実力・勢いともに絶頂であることを印象付けさせる、魅力たっぷりの一枚に仕上がっている。
西野カナといえば、一番の得意分野は切ないラブソング。彼女の声と彼女のメロディラインがあれば、例えそれがハッピーな歌詞であったとしても切ない曲に聴こえるから不思議。「Best Friend」以外のシングルは、全て切ないラブソングに聴こえると言っても言い過ぎではないだろう。
だからこそなのか。アルバムでしか見せない、つき抜けパーティーチューンは、そのギャップもあってか、アルバムの強烈なアクセントになっている。今回のアルバムだとM3「Clap Clap!!」がそれ。ライブで演っても同様に強烈なアクセントになるだろうし、盛り上がること必至だろう。
切ないラブソングというブレない軸でシングルリリースを続ける西野カナ。きっとこれからも、この方向性は変わらないだろう。だからこそ、違った面を見せてくれる彼女のアルバムは、一枚を通して聴く価値があると言える。
「Clap Clap!!」を紹介したかったが、試聴できるようになってなかったので、代わりに昨年末にリリースされた名バラード「君って」をご紹介。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/kananishino/discography/SECL-980
(後日追記:オトフレームがリンク切れのため、リンク先変更)
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