2018年6月3日日曜日

MLB関連の書籍

 プロ野球ファンのバイブル的な野球年鑑は「ベースボール・レコード・ブック」だと思っているのだが、同様にMLBの書籍も手元に置いておきたい。そんなことを思い立ち、色々と調べてみた。

 実は、今ほどMLBに興味を持っていなかった頃も、選手の年度別個人成績に特化した「Baseball Resister」や「Who's Who in Baseball」を、輸入本を取り扱っている書店で探しては購入していたのだが、世界的にも紙媒体市場の衰退は顕著であり、それぞれ2007年版、2016年版をもって発行中止。もう、年度別個人成績を紙媒体で発行している出版社は無さそうだ。もちろん「MLB.com」や「Baseball Reference」では、詳細な年度別個人成績が閲覧できるが、紙媒体のひと目で見られるというメリットは享受できない。やはり寂しいものである。

 ただ、紙媒体による野球年鑑が完全に廃れているのではなく、ネットで以下の3冊を発見。輸入本を取り扱っている書店で探したものの、取り扱い範囲が狭まっていて、スポーツ関連の書籍はほとんど無かったので、仕方なくAmazonで購入。せっかくなので、内容を紹介する。

〇Baseball America ALMANAC
 文字通りの年鑑。チームごとに選手の個人成績(打撃・投手・守備)が掲載されているのだが、全てのマイナー組織のそれが掲載されているのが秀逸。但し、MLBが好きそうなセイバーメトリクス指標は掲載なし。凄いのはありとあらゆるプロリーグをカバーしていることで、さすがに詳細な個人成績までは掲載されていないが、打撃トップ10・投手トップ10レベルなら独立リーグから海外リーグ(もちろん日本のプロ野球も)、そして学生野球まで掲載されている。マイナー含め、個人記録を詳細まで見たい人にはおススメ。

〇Baseball America DIRECTORY
 簡単に言うと、選手名鑑のうち、選手の情報以外を掲載したもの。各チームの監督・コーチの一覧だったり、今シーズンの試合日程、本拠地球場の情報等を詳細に記載。こちらもマイナーから独立、海外、学生まで幅広くカバーしているし、興味深いのは各リーグのシステム(日本の場合、143試合制だとか、外国人枠のこととか、ポストシーズンの説明とか)が書かれていること。ただ、記録についての記載が無ければ、選手に関する記載も無いので、マニアの好奇心をくすぐるような一冊にはなってないかも。

〇Baseball America PROSPECT HANDBOOK
 タイトル通り各球団の有望株を紹介した本。球団別にトップ30を紹介していて、ヤンキースのグレイバー・トーレス、ブレーブスのロナルド・アクーニャなど、既に大ブレイクしている選手をそれぞれのチームのNo.1プロスペクトとして紹介している。もちろん、エンゼルスのNo.1は大谷。かなり読み応えあるが、かなり奥深く、かなりマニアック。それでも数年後に振り返って読むという楽しみもありそうだし、少なくともこれは今後毎年購入しようかなと思った。

 それ以外にも色々とネットを探していたら、年度別個人成績に特化してそうな雰囲気のあるものも見つけた。それが「Baseball America SUPER RESISTER」というもの。サイトに掲載されている説明文(The 2018 Super Register features complete career statistics for every active player in the majors and minors in 2017...:メジャー・マイナーの全ての登録選手の通算成績を掲載)を読む限り、間違いないだろう。ただ、残念ながらAmazonなど、日本での取り扱いは無さそうなので、入手することは事実上無理そう。

2 件のコメント:

  1. Unknown

    書籍で言えば「Far East Division」というサイトが自費出版で出している「Far East Division Prospect Handbook 2018」と言う書籍は今年度初頭のプロスペクトが結構確りと載っていて良いかもと。日本語ですし。

    関東の大学のインカレサークルが作って居るみたいです



    在庫確認したら数冊復活して居たので、もし宜しければ~



    URL https://fedbook2018.thebase.in/items/10563612

    返信削除
  2. すごい

    >いかりやさん

    なかなかコアな書籍があるもんですね。ご紹介、ありがとう!!

    返信削除