2019年4月30日火曜日

プロ野球観戦記 ~青柳完封~

 2019.4.29 中日ドラゴンズ×阪神タイガース@ナゴヤドーム
T 010 000 010│2
D 000 000 000│0

 前日に引き続き、変則的な親子ゲーム観戦となったこの日。先発は阿知羅と青柳。かなりの打撃戦を予想していったのだが、真逆の投手戦となった。

 2回に大山が豪快な一発をレフトスタンドに叩き込むと、以降は両チームともチャンスらしいチャンスが無い投手戦。試合はそのまま9回まで進む。

 9回表、阪神は1死満塁の大チャンスを作り、ここでバッターは青柳。もちろん代打も考えられたが、ここまで完璧なピッチングを見せる青柳を降板させる選択肢は無かっただろう。スタンドの雰囲気もそうだった。なので、ここで青柳をバッターボックスに送り込んだところまでは良かったが、ここはバットを振らずに続く近本に託しても良かったのではないだろうか。

 青柳は、打ちにいき、結果は最悪のダブルプレー。結果的に青柳がウラの中日の攻撃を抑え、完封したから良かったものの、作戦の緻密さに欠けていると感じた。

 ヒーローインタビューはもちろん青柳。「平成もまだまだこれからなので」という名言が飛び出し、スタンドのファンからは「明日で終わるよ!」と総ツッコミを受けていた。

2019年4月29日月曜日

プロ野球観戦記 ~俊介が正念場~

 2019.4.28 中日ドラゴンズ×阪神タイガース@ナゴヤ球場(ファーム)
T 001 200 400│7
D 010 000 001│2

 ゴールデンウィークの暇つぶしはファーム観戦。先発は勝野と高橋遥。ん?勝野って誰?

 この日のヒーローは阪神の俊介。4回に見事な決勝ツーランをレフトスタンドに叩き込むと、試合中盤にはライトオーバーの大飛球をスーパーキャッチ。ただ、このプレーでどこかを負傷したらしく、板山と交代した。若手ならケガをも恐れぬビッグプレーと言うことで称賛される場面なんだろうけど、俊介は中堅選手。大ケガがそのまま選手生命に直接影響することも考えられる。場合によっては、慎重にケガを予防するプレーをすることも大事だし、そうしないと一軍が遠のいてしまうこともあるのではと感じた。

 ファームも含めてプロ野球選手は、だいたい名前と特徴は把握しているつもりだったが、この日に出てきた選手は知らない選手も多く、ファーム観戦には選手名鑑が欠かせないアイテムだということを、改めて感じさせられたこの日の試合観戦でもあった。

2019年4月28日日曜日

2019年4月MSVランキング

1位 : キュン (日向坂46)
2位 : 君を待ってる (King & Prince)
3位 : 意思 (HKT48)
4位 : マリーゴールド (あいみょん)
5位 : Lemon (米津玄師)
6位 : Shoot Out (MONSTA X)
7位 : 大人サバイバー (ラストアイドル)
8位 : 恋はアッチャアッチャ (アンジュルム)
9位 : Black Sugar (A.B.C-Z)
10位 : ブランニューパレード (GANG PARADE)


 1位は3月にデビューしたばかりの日向坂46。48/坂道のどのグループも成し遂げていない、デビュー曲での1位を獲得した。異例のロケットスタートであり、今後の活躍が楽しみな存在。

 米津玄師はついに、MSVランキングの新記録となる8ヶ月連続でのランクイン。このランキングは1990年(平成2年)から集計しているため、まさに平成時代を代表するロングヒット作ということになる。

 平成最後の月ということで、各ミュージシャン達がリリースを新時代に向けて抑え気味にしたのか、チャート常連の名前が少なく、結果、アンジュルム・A.B.C-Z・GANG PARADEという初のランクインとなるミュージシャンが3組も誕生した月でもあった。

2019年4月24日水曜日

電話機のあんしん応答機能

 先日、一部のメーカーの電話機に「あんしん応答機能」なる機能が存在することを知った。

 これは、電話着信中に電話機のあんしん応答ボタンを押すことにより、名前を名乗るように伝えるアナウンスを流すことができ、相手の反応を聞いた後に受話器を受け取ることができるもの。ナンバーディスプレイと組み合わせれば、知っている人の場合はそのまま電話に出ればいいし、知らない番号の時のみ、電話に出る前に相手の名前を聞き出すことができる。

 これは、いわゆる振り込め詐欺や最近話題のアポ電強盗対策に良さそう。早速、実家の両親に勧めてみようかなと思ったが、実家の電話機ってドアホンも付いているので、買い替えが簡単では無いんですよね。

 あと、そもそも、この機能で迷惑電話対策をするためには、まずナンバーディスプレイ契約がないと不便だし、そのうえでよくかかってくる電話番号を電話帳登録する必要がある。更には、着信があった時に、知らない番号からなのかそれとも知っている番号なのかを判断する必要があるし、知らない番号の時だけあんしん応答ボタンを押す必要がある。

 うん、振り込め詐欺やアポ電強盗に引っかからないかの心配が必要な老人に、こんな複雑な手順を踏ませるのは、よっぽど無理だな。

2019年4月21日日曜日

MLB'S BEST

 おそらく、「MLB.TV」の番組だと思うが、「MLB'S BEST」という番組がある。30分弱の番組で、メジャーにおけるその週のいわゆる好プレーをランキング形式で50位から発表する番組。守備のスーパープレーが多いが、中には大物選手の節目の記録達成の場面なども含まれる。

 この番組は、DAZNでも配信されているのだが、これがかなり面白い。スーパープレーばかりなので、単純に観てて爽快だし、スーパースターがどんどん出てくるので、知らない選手を覚えるのにも役立つ。DAZNを契約しているなら、観ないと絶対損だと思う。

 ちなみに、今日現在、第2週のものまで配信中。参考までに第1週(#1)のBEST50で出てくる選手は以下の通り。

1 Lorenzo Cain (MIL)
2 Nolan Arenado (COL)
3 Fernando Tatis Jr. (SD)
4 Jorge Polanco (MIN)
5 Mookie Betts (BOS)
6 Paul Goldschmidt (STL)
7 Brian Dozier (WSH)
8 Jackie Bradley Jr. (BOS)
9 Nick Ahmed (ARI)
10 Jacob deGrom (NYM)
11 Ian Desmond (COL)
12 Jordy Mercer (DET)
13 Socrates Brito (TOR)
14 Mike Trout (LAA)
15 Manny Machado (SD)
16 Ramon Laureano (OAK)
17 Ramon Laureano (OAK)
18 Ramon Laureano (OAK)
19 Carlos Correa (HOU)
20 Christian Yelich (MIL)
21 Asdrubal Cabrera (TEX)
22 Raimel Tapia (COL)
23 Brandon Lowe (TB)
24 Tyler Wade (NYY)
25 Bryce Harper (PHI)
26 Trea Turner (WSH)
27 Tyler Austin (SF)
28 Jordy Mercer (DET)
29 Carlos Santana (CLE)
30 Mike Trout (LAA)
31 Nick Castellanos (DET)
32 Jake Bauers (CLE)
33 Nolan Arenado (COL)
34 Kyle Schwarber (CHC)
35 Josh Harrison (DET)
36 Brian Goodwin (LAA)
37 Joey Rickard (BAL)
38 Pat Neshek (PHI)
39 Aaron Judge (NYY)
40 Matt Chapman (OAK)
41 Eric Thames (MIL)
42 Mike Trout (LAA)
43 Nolan Arenado (COL)
44 David Peralta (ARI)
45 Josh Donaldson (ATL)
46 Max Moroff (CLE)
47 J.D. Davis (NYM)
48 Yasiel Puig (CIN)
49 Corey Kluber (CLE)
50 Austin Meadows (TB)

 アレナードとトラウトが目立ちますね。さすがスーパースター。

 知っている選手の方が多く、メジャーファン歴3年目になる自分の成長度合いを感じているが、タイガースの選手、知らない人が多いなぁ。ジョーディ・マーサーとか、ジョシュ・ハリソンって誰だ?

2019年4月20日土曜日

プロ野球観戦記 ~ヤクルトのシーズン途中での失速を予感~

 2019.4.20 中日ドラゴンズ×東京ヤクルトスワローズ@ナゴヤドーム

S 001 002 002│5
D 100 000 110│3

 ヤクルトが接戦をものにしたが、この戦い方だと、シーズン途中で失速するのではないかと感じた試合。

 先発は柳と石川。前半の5回までは両投手とも1失点と、結果としては合格点だが、内容は全く別だった。柳はとにかく懸命に投げている印象で、余裕が全く無い。球数も多く、2回終了時点で50球を超え、とにかくいっぱいいっぱいだった。6回に4連打を食らい、ノックアウトされたが、序盤からあれだけスタミナを消費すれば、この回に捕まるのも当然。開幕から結果は残しているが、ローテーションに定着するためには、もうワンランク上のピッチングを身に付ける必要がありそうだ。

 一方で石川は余裕のピッチング。初回こそ出合い頭のように京田とビシエドに打たれて先制点を許したが、以降は危なげない投球で、5回を78球にまとめた。このペースなら最低でも7回まで、うまくいけば石山へ直結できるかなと思っていたところ、6回の猛攻で打席が石川に回り、ここで代打上田が登場。石川は余力を残して降板した。

 このあと出てきたのが、マクガフ・梅野・近藤。力のあるリリーフ陣だし、この日はたまたま打たれて同点に追い付かれたが、そのまま逃げ切って勝てる可能性は高い継投だったとは思う。ただ、先発の石川に余裕があったにも関わらず、敢えて継投する必要があったのだろうか。まだシーズン序盤だし、リリーフをフル回転させるような時期では無いような気がした。この時期から酷使していたら、シーズン途中で息切れして、結果、チームが失速するのではないだろうか。そんなことを感じた試合だった。

 なお、この試合でスワローズの川端がプロ通算1,000本安打を記録。また、スワローズ太田のホームランと言うレアホームランを観ることもできた。

2019年4月19日金曜日

ジョーイ・ボットーが6,829打席目に初の一飛

 メジャーを代表する一塁手でもあるシンシナティ・レッズのジョーイ・ボットー選手が、現地時間17日の試合で、通算6,829打席目にして、初めてファーストフライに倒れた。なお、厳密にはファーストファールフライ。ニュース記事はこちら。

 「A first for Votto in 6,829th plate appearance

 もの凄い記録だし、今回は一邪飛だったので、6,829打席にして一飛はいまだ記録していないということだし、これまで一邪飛すらも無かったということでもあるので、ただただ驚かされるばかり。と同時に、こんな記録を掘り起こしてくるメジャーの記録に対する執着みたいなものも見えてきて、そういう意味でも興味深い記事。

 ただ、よくよく考えると、引っ張った方向での一飛・一邪飛、三飛、三邪飛って、そもそもあまり見ない気もする。そう思って、プロ野球での直前のカード(4/16-18)で調べてみたところ、やはり希少であり、僅か2回のみ。

 4/16 巨人のビヤヌエバが三邪飛
 4/16 DeNAの宮崎が三飛

 これだけだった。そもそも珍しいプレーということでもある。

2019年4月16日火曜日

ノートルダム大聖堂の火災に思う

 世界遺産にも登録されているフランスのノートルダム大聖堂が、現地時間15日に発生した火災により、一部焼失した。

 ノートルダム大聖堂には特別な思い入れも無いので、これ自体は自分にとって直接的な影響はないニュースだったが、ただ、いくら世界遺産に登録されていても、いくら昔から当たり前のようにそこにあるものであっても、いつ何時無くなるか分からないということを感じさせられたニュースでもあった。

 いつか行こうと思っていて、でもいつでもいいやと思っている場所であっても、それがいつまでもあり続けるとは限らない。行ける時に行っておかねば。

 そんなことを強く思ったので、大半は予定が空欄のままになっている今年のGWに、どこかに行こうと強く思い立ったのだが、これに該当する場所が全然思いつかなかったので、結局はどこにも行かないGWになりそうな予感もした瞬間でもあった。

2019年4月14日日曜日

SEAMO LIVE TOUR 2019「Glory」@ダイアモンドホール

 TOKAI SUMMITなどのフェスでは何度も見たことがあるSEAMO。でも、単独ライブに行ったことはこれまで無かった。また、フレックスホール時代から名古屋の老舗ライブハウスということで何度も名前を耳にしたことのあるダイアモンドホール。でも、ここでライブを見たことは無かった。

 ということで、これまで経験してそうだけど、実は初物尽くしとなった今回のライブ。それは自分が改めて名古屋が生んだHIP-HOP3組が大好きであることを再認識させられる時間だった。

 アルバムツアーと言うことで、ニューアルバム「Glory」からの曲が多かった今回のセットリスト。「Glory」は買ってないので、当然知らない曲がほとんどなのだが、それでもやっぱりSEAMOの曲は聴いていてとても楽しい。説明するのが難しいけど、とにかく自分として大好きなボーカルであったり、メロディラインであったり、グルーヴであったりするのだ。

 ライブ中盤に披露されたfeaturing medleyは圧巻。文字通り、フィーチャリング参加した楽曲をメドレーで披露するのだが、少し予感はしてたが、期待通りHOME MADE 家族との「fantastic 3」をやってくれた。やっぱりこの曲は最高。客席もこの曲が一番盛り上がっているように見えた。HOME MADE 家族は早く復帰して欲しい。

 新たなキラーチューンを発掘したいということで、「Cry Baby」のカップリングだった「無想転生」なる曲を、本人曰く、ライブ初披露。アッパーチューンだったし、かなり盛り上がる。キラーチューンに育っていくかは、今後、フェス等でもこの曲をやるかどうかにかかってくるとは思うが、そうなる可能性は充分にある。

 ライブも終盤に差し掛かったころ、「ON & 恩」では歌っている他の3名が全員ゲスト出演。もちろんSEAMO単独でもかっこいいが、やっぱり名古屋のHIP-HOPシーンには、HMKUとnobodyknows+の声も必要不可欠だし、この3組の声の重なりは、やっぱり最強。2000年代中盤、日本の音楽シーンにこの3組は確かな爪痕を残したし、この3組が大好きであることを感じさせてくれた、最高のクライマックスだった。

 アンコールは「リアルありがとう」と「Continue」。TOKAI SUMMITでもお馴染みのナンバーで締めてくれたし、来年に向けて色んなプロジェクトが進行しているとMCでも話してくれた。もしかしたら、2020年に向けて、TOKAI SUMMITの復活を考えてくれているのでは?そんな期待を抱かせてくれるライブだった。

 (セットリスト)

M01.天狗を忘れるな
M02.思い込みが激しい男
M03.AquariumRAP
M04.KOBUSHI
M05.テノヒラ
M06.ROCK THIS WAY
M07.不景気なんてぶっとばせ!!
M08.OH!嫉妬
M09.DOG or CAT
M10.花粉SHOW
M11.featuring medley
 a love story
 Hey Boy, Hey Girl
 怒りの鉄槌
 Golden Time
 GET A CHANCE
 恋唄
 LOVE A LOVE
 情熱白書
 fantastic 3
M12.無想転生
M13.Timer Set
M14.Cry Baby
M15.熱中SHOW feat.シーモネーター
M16.万華鏡 feat.シーモネーター
 SCRATCH SHOWCASE
M17.ルパン・ザ・ファイヤー
M18.COMPLEX
M19.Glory feat. Crystal Boy & KURO & SOCKS
M20.ON & 恩 feat. Crystal Boy & KURO & SOCKS
M21.続・ON & 恩 feat. Crystal Boy & KURO & SOCKS
M22.マタアイマショウ
M23.もしもあの時

 ~アンコール~

EN1.リアルありがとう
EN2.Continue

2019年4月12日金曜日

新札に描かれる3名について

 少し前のニュースだが、2024年めどに新札が発行されることが発表された。新しく描かれるのは、1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎とのこと。

 ん?

 誰?

 不勉強なこともあるんだろうけど、3人とも、どこの誰なのか全く知らない。初めて聞いた名前ばかりである。教科書に載ってたっけ?

 お札になるということは、国の顔と言っても過言ではない存在になるんだし、普通に教育を受けた人であれば、どんな人なのか知っているような人にして欲しかったかな。

 あと、紙幣は20年を目途に変える方針とのことだが、その次の20年、2045年頃って、もっとキャッシュレスが進んでいるような気がするし、そうなるともう新札に切り替える必要性も無いかも知れない。つまりは今回が最後の新札発行となる可能性もあるのではと思ったニュースでもあった。

2019年4月9日火曜日

顔を覚えられない話

 人の顔を覚えるのが苦手。

 年を取って、記憶力が低下しているのも、要因の一つだとは思いつつも、仕事で関係する相手先の電話番号とかは今でもすぐに覚えることができているので、やはり記憶力の問題ではない。そもそも、20代の頃から顔を覚えるのは、とにかく苦手だったので、年齢とはあまり関係がないだろう。

  そんなこんなで新年度。定期人事の時期では無いので、社内の人の動きは少ないが、それでも一部の人はこの時期に動く。このタイミングで動いた、そんな人から、昨日今日と立て続けにビル内の通路で話しかけられた。

 あ、その節はどうも。今回、こちらに来ましたので、また引き続きよろしくお願いします。

 にこやかに、こちらこそ、と対応はするのだが、大変失礼な話だが、どこの誰だか全く思い出せない。一人はその場の会話でキーワードを引き出して何とか思い出したのだが、もう一人は今でも分からないまま。

 立場上、それでもこれまでは実務をやっていれば良かったが、そろそろ人の顔を名前を覚えることが、果たすべき仕事の中でもウェイトが大きくなってきている現状で、このままでは本当にヤバい。何とかせねば。

 とりあえず本屋に行って、ビジネス書のコーナーでも覗いてみるかな。きっと、その手のコツを記した本とかはありそうだし。

2019年4月8日月曜日

吉川尚の起用法が気になる

 6勝3敗と、開幕ダッシュにまずまず成功した今シーズンのジャイアンツ。その要因の一つが1番に定着した吉川尚だろう。ここまで打率はチームトップの.455。文字通り、リードオフマンとして、チームに勢いをつけている。

 ただ気になるのは、その起用法。というのも、大量得点差がついた試合では、終盤にベンチに下げるケースが目立っている。このような起用法は、ベテラン選手を休息目的で引っ込めたり、守備に難のある選手に対して守備固めを出すケースが一般的だが、吉川尚はスタメンでは最若手だし、守備力にも定評がある選手。むしろ代わりに出てくる選手の方が守備力は落ちるぐらいだ。

 何故このような起用法が続いているのだろうか?昨シーズンも、調子が上向いてきた時にケガをして、残りのシーズンを棒に振ったこともあり、ケガに弱いというレッテルでも張られているのかな。大量得点差がついた試合で、無茶なプレーをして、ケガをさせたくないといった考えでも働いているのだろうか。

2019年4月6日土曜日

日本ハムのショートスターター戦略

 昨シーズン、大リーグのタンパベイ・レイズが採用し、ポストシーズン進出を逃した20チームの中では最高勝率を残すほどの躍進に繋がったオープナー戦略。似た戦略にブルペンデーもあるが、それを日本版にアレンジしたショートスターター戦略を、こういう新しい物好きでもある日本ハムファイターズが、今シーズン開幕から採用している。ただ、結果は今のところ思わしくない。

 一応、おさらいで。

 オープナーとは、中継ぎ専門の投手を先発させ、基本的には1イニングで交代。2回からは本来の先発投手タイプの投手が投げる戦略。初回は、打順の並びからして最も得点力が高いため、そこを力のある中継ぎ投手に抑えてもらい、初回に相手に主導権を与えさせないのが目的だ。また、2回から投げる本来の先発投手としても、立ち上がりの不安定な場面で、相手の強力な2・3番と対戦しなくて済むため、スムーズに立ち上がれる。

 ブルペンデーは、1試合を中継ぎ投手のみで投げ切る戦略で、1人あたり基本的には1イニング、最大でも2イニング程度しか投げないので、中継ぎ投手が7~8人ぐらいは必要。ローテーションの谷間で、本当に誰も先発投手が居ない時に採用される。公式戦では無いが、2011年のオールスター第1戦で、セ・リーグが見せた継投が、まさにブルペンデー。

 この二つが、昨シーズンからメジャーで流行り出しているのだが、日本ハムが今シーズン採用しているショートスターターは、このどちらでもない。ショートスターター戦略は、先発タイプの投手を2人用意し、それぞれ3イニングぐらいを目途に投げさせる戦略で、本来先発タイプの投手を、いわばロングリリーフのように使い、力を最大限発揮させ、疲れる前に降板させるという考え方だろう。昨シーズンのポストシーズンで、ソフトバンクの工藤監督が石川と武田を第2先発と位置付けて、先発投手が崩れたら、すぐに交代させたが、この発想に近いのかも知れない。

  開幕して8試合というこの段階で、既に3試合でショートスターターを採用しているのだが、結果はこの有様。

 2日 加藤(3回)ーバーベイト(3回) 2人で1失点だったが援護なく黒星。
 4日 斎藤(1.2回)ー上原(3.2回) 2人とも失点を重ね合計6失点で黒星。
 6日 加藤(2回)-金子(2回) 加藤は好投したが金子が炎上し5失点で黒星。

 ということで、ショートスターターを採用した試合では0勝3敗。まだ、始めたばかりなので評価するのは早すぎるのかも知れないが、でもやっぱり、この戦略は日本のプロ野球には向いてないような気がする。

 そもそも、2018年のレイズは前評判が低く、いわば奇襲を仕掛けるしか無いような弱小チームだった。だからこそ見出した新たな戦略だと思うのだが、今シーズンの日本ハムはどちらかと言うと前評判は高く、奇襲を必要としていないはず。正攻法で戦った方がいいと思う。

2019年4月5日金曜日

中6日制に完全移行?

 子供の頃、プロ野球を観始めたころ、先発投手は中4日で回っていたと記憶している。ケガからの復帰を懸けて登板していたロッテの村田が、当時としては異例中の異例となる中6日で日曜日に先発していたことから、サンデー兆治の異名を取っていたことは有名な話。

 その後、時代は移り変わり、いつの間にやら先発投手は中6日で回すのが常識に。何でもかんでもメジャーの真似をするプロ野球だが、これだけは何故か真似をしない。いや、する必要もないし、自分としても中4日で回すため100球でマウンドを降りるメジャーより、投げられるところまで投げる日本のやり方の方が好きだから、いいんだけど。

 そんな中6日が定着したプロ野球だが、開幕直後はローテーションの駒が揃ってなかったり、開幕ダッシュするためエース級を早めにつぎ込んだり、はたまた外国人投手を慣れている中4日で回したりと、背景は様々だが、これまで、その年の開幕投手のうち、誰か1人は、中5日以内に2試合目の登板日を迎えていた。厳密には、中5日に当たる日に、多くのチームがそもそも試合が組まれていなかった年には、全員が中6日以上空いた年もあるが、それは例外と言うことで。

 ところが、今年、プロ野球史上初めて、その年の開幕投手が、日程上の悪条件が無いにもかかわらず、誰一人として中5日以内に次の登板日を迎えなかった。言い換えれば、今年は全チームが最初の6試合に異なる先発投手を立てたということになり、これは史上初。

 改めて新しい時代を迎えたと思ったが、同時に寂しさも覚えた。やっぱり、大エースなら、特に開幕直後は、チームに勢いをつけるためにも、大車輪で活躍して欲しいものだが、もうそんな野球は流行らないのだろうか。

 ちなみに、球界再編の2005年以降、開幕投手を努め、中5日以内に次の先発登板を迎えた投手は以下の通り。

2005 T井川 Fミラバル E岩隈 M清水 H和田
2006 C黒田 E一場
2007 S石井一 D川上 C黒田 Fダルビッシュ
2008 S石川 D川上
2009 Gグライシンガー S石川 D浅尾
2010 G内海 S石川 TBランドルフ M成瀬
2011 YB山本 Dネルソン
2012 S石川 Bsフィガロ
2013 Cバリントン
2014 T能見
2015 C前田
2016 G菅野 Tメッセンジャー Cジョンソン
2017 Tメッセンジャー
2018 Tメッセンジャー M涌井
2019 -