2019年4月5日金曜日

中6日制に完全移行?

 子供の頃、プロ野球を観始めたころ、先発投手は中4日で回っていたと記憶している。ケガからの復帰を懸けて登板していたロッテの村田が、当時としては異例中の異例となる中6日で日曜日に先発していたことから、サンデー兆治の異名を取っていたことは有名な話。

 その後、時代は移り変わり、いつの間にやら先発投手は中6日で回すのが常識に。何でもかんでもメジャーの真似をするプロ野球だが、これだけは何故か真似をしない。いや、する必要もないし、自分としても中4日で回すため100球でマウンドを降りるメジャーより、投げられるところまで投げる日本のやり方の方が好きだから、いいんだけど。

 そんな中6日が定着したプロ野球だが、開幕直後はローテーションの駒が揃ってなかったり、開幕ダッシュするためエース級を早めにつぎ込んだり、はたまた外国人投手を慣れている中4日で回したりと、背景は様々だが、これまで、その年の開幕投手のうち、誰か1人は、中5日以内に2試合目の登板日を迎えていた。厳密には、中5日に当たる日に、多くのチームがそもそも試合が組まれていなかった年には、全員が中6日以上空いた年もあるが、それは例外と言うことで。

 ところが、今年、プロ野球史上初めて、その年の開幕投手が、日程上の悪条件が無いにもかかわらず、誰一人として中5日以内に次の登板日を迎えなかった。言い換えれば、今年は全チームが最初の6試合に異なる先発投手を立てたということになり、これは史上初。

 改めて新しい時代を迎えたと思ったが、同時に寂しさも覚えた。やっぱり、大エースなら、特に開幕直後は、チームに勢いをつけるためにも、大車輪で活躍して欲しいものだが、もうそんな野球は流行らないのだろうか。

 ちなみに、球界再編の2005年以降、開幕投手を努め、中5日以内に次の先発登板を迎えた投手は以下の通り。

2005 T井川 Fミラバル E岩隈 M清水 H和田
2006 C黒田 E一場
2007 S石井一 D川上 C黒田 Fダルビッシュ
2008 S石川 D川上
2009 Gグライシンガー S石川 D浅尾
2010 G内海 S石川 TBランドルフ M成瀬
2011 YB山本 Dネルソン
2012 S石川 Bsフィガロ
2013 Cバリントン
2014 T能見
2015 C前田
2016 G菅野 Tメッセンジャー Cジョンソン
2017 Tメッセンジャー
2018 Tメッセンジャー M涌井
2019 -

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