2024年10月15日火曜日

セイバーメトリクス2024 投手編

 野手編に続いては投手編。30イニングス以上の投手からトップ20を紹介。

 まずは、投手版セイバーメトリクスの代名詞でもあるWHIP。1.20未満で及第点、1.00未満ならリーグトップレベルと言われる。

 1.ハーン0.71 2.マルティネス0.84 3.唐川0.87 4.大勢0.88 5.ケラー0.91 6.富田0.93 7.栗林0.93 8.鈴木翔0.95 9.藤平0.95 10.菅野0.97 11.モイネロ0.98 12.藤嶋0.98 13.石井0.99 14.宮城(B)0.99 15.武内1.00 16.戸郷1.00 17.ゲラ1.00 18.大関1.01 19.カスティーヨ1.01 20.高橋宏1.01

 意外な名前が上位に並んだ。ハーンがぶっちぎりの1位。リーグを代表する抑え投手であるマルティネスと大勢の間に、唐川の名前があることにも驚き。富田は来シーズンは勝ちパターンに組み込まれることができるか。先発投手のトップは菅野で続くのがモイネロ。ランク外ではあるが28位が赤星で、今年は勝ち運に恵まれなかったが、内容は良いということだと思うので、来シーズンの飛躍に期待したい。

 続いて、FIP。MLBではかなり一般的になってきている指標で、運に左右されない、投手の本来の実力値を数値化するものとされており、防御率を同じ感覚で見ることができるように補正されることもあって、2.50を切れば一流と言えるか。

 1.大勢0.67 2.石井1.09 3.ヘルナンデス1.22 4.松山1.43 5.マルティネス1.57 6.佐々木(M)1.61 7.桐敷1.62 8.ロドリゲス(S)1.79 9.高橋宏1.81 10.マチャド1.89 11.森原1.94 12.栗林1.97 13.泉1.98 14.宮城(B)2.01 15.曽谷2.01 16.山本2.04 17.橋本2.05 18.黒原2.06 19.種市2.07 20.山田2.10

 1.00を切ることはほとんど無いこの指標において、大勢のこの数字は凄い。例年に比べて、抑え投手よりもセットアッパークラスの投手の名前が目立ち、各チームとも経験はまだまだだが、本当に力のある投手を7,8回に投げさせる傾向にあるようだ。先発投手のトップはさすがの佐々木。その中で気になるのは15位の曽谷。そこまで注目してなかったが、来シーズンは先発の柱に成長する可能性を秘めている。

 最後に、K/BB。これもMLBではよく使われる指標で、3.50を切ると一流と言われる。

 1.唐川10.33 2.菅野6.94 3.大勢6.75 4.宮城(B)6.32 5.加藤貴6.06 6.伊勢5.60 7.グリフィン5.48 8.玉村5.27 9.東(DB)5.19 10.ヘルナンデス5.14 11.小川5.00 12.マルティネス4.92 13.森原4.92 14.武内4.86 15.藤平4.83 16.高梨(S)4.63 17.早川4.57 18.大津4.41 19.富田4.40 20.隅田4.40

 菅野の四球が少ないことが話題になったので、1位なのかと思っていたら、それを上回る唐川。3位だったWHIP含め、こんなにいいピッチングをしていた印象は無かったので、来シーズンの変わらぬ活躍に期待したい。同様に玉村にも来シーズンの飛躍が期待できそう。

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