2008年10月29日水曜日

日本シリーズ予想2008

 2年ぶりの真の頂上決戦となった今年の日本シリーズ。巨人と西武の日本シリーズを大予想する。

 非常に似通ったこの両チーム。両チームの売りは、強力な打線だ。チームホームラン数の巨人177本、西武198本は、いずれもダントツでリーグ1位。この爆発力でリーグを制してきた。

 しかも、中心選手がケガで戦線離脱しているという状況も似ている。巨人は好守の要である阿部に加え小笠原もCSでチェンから死球を受け、万全ではない状態。一方、西武も4・5番を担っていたブラゼルとG.G.佐藤が出場を危ぶまれている。ポッカリ空いた打線のアナを埋めることができるのはどちらのチームか。

 先発投手陣が安定しているのも似ている。シリーズでは先発投手が4人必要となるが、巨人は、グライシンガー、上原、内海、高橋尚と磐石だし、西武も涌井、岸、帆足、石井一とスキがない。安定した投手陣に手負いの強力打線が挑むという図式は、両チームに当てはまるというわけだ。

 似ていないのはチーム状態。巨人は最大13ゲームをひっくり返したというのにも表れているとおり、後半戦は絶好調。オールスター以降を33勝15敗1分の勝率688という超ハイペースで勝ち進んできたのに対して、西武はオールスター以降、22勝23敗3分の勝率.489と失速気味。このチーム状態がどう影響するか。

 2002年以来の激突となるこの両チーム。この年は、屈辱の1990年の悪夢を振り払うかのように巨人が4タテを食らわせた。となると、やり返したいという思いは、西武の方が強い。メンタル的には西武の方が少し優位か。

 最後に今年の直接対決。交流戦の結果は3勝1敗で西武の勝ち越し。しかもそのうち2勝が大勝で、いずれもグライシンガーを打ち崩してのもの。この点でも西武の方に強みがある。

 ということで、似通った戦力でありながら、今年の交流戦における相性の良さと、6年前の雪辱に燃える強い思いで、西武が紙一重のところで4勝3敗でシリーズを制す・・・と、ちょっと待てよ。ファンとしてこんな弱気なことを言っていてはいけないな。紙一重であることには変わりないが、後半戦のチームの勢いを考えて、ここは4勝3敗で巨人が日本一になると予想しておきましょう。

 いずれにせよ、我々世代にとって、「日本シリーズと言えばこのカード」という印象が強いはず。それだけ、80年代・90年代とこの両チームは死闘を繰り広げてきた。新世代のGL決戦になるが、伝統のGL日本シリーズの名に相応しい好ゲームを期待したい。

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