2008年10月6日月曜日

CSってテレビ局のための制度なのかも

 悪い予感は当たるもの。快進撃を続けたジャイアンツも連勝が止まると、勢いが止まったのか勝ったり負けたりの一進一退。ところが阪神も勝ちきれないため、追い抜かれないけど突き放せない状況。ここ1週間ぐらいはゲーム差無しから1.0差を行ったり来たりだ。奇しくも10.8は東京ドームでの直接対決。日程上、この日に優勝決定することはあり得ないが、大きなキーとなる試合になることは間違いない。

 そんな状況なのに相変わらず世間的には盛り上がる様子は無し。かろうじて10.8直接対決はテレビ中継があるようだが、ここのところ、地上波での中継はメッキリ減った。特にこの時期はシーズン中の雨天中止の試合が振り返られているので、事前に放送予定が立てにくいという事情もあるのだろう。

 ん?あ、そういうことか。

 テレビ局というのは、視聴者が大切なのはもちろんだが、それよりも大切なのはスポンサー。番組の編成は半年ぐらい前から決まっていて、スポンサーの承諾なしに勝手に番組は変えられない。つまり、「半年前」の段階で「スケジュールが決まってない」のに、その時期に「佳境を迎える」「ペナントレース」というのは、テレビ局にとって実に扱いにくいコンテンツだということは、容易に想像つく。

 そこでCS。この制度により、実質的な優勝決定戦日は、1年前から決まっていることになり、番組の編成も実にやりやすい。そう考えると、CSってテレビ局の都合で導入された制度なのではないだろうか。

 半年にも及ぶ戦いの末、全チームの半分のチームは進出できるという、何とも緊張感の無い制度。ペナントを冒涜し、形骸化させていると言っても言い過ぎではないこの制度。こんなくだらない制度を、プロ野球ファンが望んで導入したとはとても思えない。これは絶対にテレビ局の仕業だな。

2 件のコメント:

  1. まあ、間違いないでしょ。

    少なくともファン第一で考えた制度ではないですよね。



    どうにかして廃止に追い込めないかな…。

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  2. >hiroshiさま

     70年代に行われていたパ・リーグの前後期制は9年続きました。一度始めてしまった制度を見直して取りやめるのには、これぐらいはかかってしまうのかも知れません。

     とは言え、当時とは比べ物にならないぐらい世の中のスピードが速くなっているので、案外早くとりやめになるのかも知れませんけどね。

     当時の10.8の緊張感を肌で感じている世代からしてみると、1年間戦った末でのペナントレース終盤の緊張感を知っているので、今の状態は余りにも物足りないですよね。

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