2013年4月8日月曜日

99勝

 調子に乗ってこんなことを書くと、連敗が始まるような気もするが、せっかく開幕7連勝もしているのだから、とことん調子に乗った記事も書いてみたい。ということで、ちょっと歴史を振り返ってみる。

 史上、100敗した球団は存在するが、100勝した球団は存在しない。これまでのシーズンチーム最多勝は99勝で、史上最多勝監督である山本一人監督率いる1955年の南海ホークスが記録している。ということで、ちょっとこのシーズンにプレイバック。

 1955年は、巨人にまだ長嶋も王も入団しておらず、当然南海にも長嶋と同期の杉浦は入団していない。野村は入団していたが、まだ台頭しておらず、このシーズンは一軍出場していない。他球団ではトンボのスタルヒンの300勝達成がビッグニュースで、個人タイトルは巨人の川上と西鉄の中西がそれぞれ二冠王。そんなシーズンに、どんな陣容で南海は99勝もしたのか。

 なお、最終成績は143試合で99勝41敗3分。勝率.707。当時は140試合制で引き分けは再試合だったため、今よりも少ない試合数で99勝しているのだから凄い。

 ということで、このシーズンの主なラインナップと成績をご紹介。

1三 蔭山和夫 .230 5本 28点 16盗塁
2二 岡本伊三美 .253 18本 65点 37盗塁
3一 杉山光平 .278 16本 90点 15盗塁
4中 飯田徳治 .310 14本 75点 42盗塁 (MVP)
5左 堀井数男 .260 13本 85点 10盗塁
6右 深見安博 .274 5本 40点 7盗塁
7遊 森下正弘 .239 6本 37点 59盗塁 (盗塁王)
8捕 松井淳 .245 3本 21点 2盗塁

先発 宅和本司 24勝11敗 2.42 (最多勝)
先発 中村大成 23勝4敗 2.13
先発 小畑正治 13勝4敗 2.69
先発 円子宏 12勝5敗 2.34

 こうして書いてみると、けっこうマニアックなメンバー。それなりに球史に残る名前もあるが、名球会入りメンバーは含まれておらず、お世辞にもスター軍団とは言えない。それでも99勝もしているのだから、驚かされる。

 ちなみに、このシーズン、南海は開幕10連勝を記録。日本シリーズでは第4戦で王手をかけながら、その後巨人別所の大車輪の活躍に屈し、第7戦の末に敗退している。

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