2015年9月26日土曜日

18年目の針と糸

 学生時代は自宅生だったので、一人暮らしを始めたのは社会人になってから。その際、一通りの身の回りのものを買い揃えたのだが、その一つが簡単な裁縫セット。何かと必要になるだろうと思って持っていたのだが、ずっと出番が無いままだった。

 で、今年になって千羽鶴を作る機会があって、完成させるために針と糸が必要ということで、作っているメンバーの中から誰か余っていれば持ち寄ろうということになり、全く使ってなかった裁縫セットから針と糸を持ち出した。18年目にして初の出番である。

 用途は全うしたので、返却してもらえば良かったのだが、必要性も無かったので、特に回収することもなく、そのまま放置。というか、必要性が無いため、持ち出したことすらすっかり忘れていたのだが、先日、ついに本業での出番が発生した。

 買ったばかりのズボンのボタンが取れてしまい、さすがに勿体無いので補修しようとしたところ、あるべき裁縫セットがそこに無い。この時初めて貸し出していたことを思い出したのだが、わざわざ取りに行くのもめんどくさいし、高額なものではないので、改めて針と糸を購入。

 17年間、一度も使ってなかったのに、いざそれを手放すと使う場面が出てくる。世の中、得てしてそういうものである。

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