名球会の入会条件について、現行の「2,000安打」「200勝」「250セーブ」に加え、「100勝100セーブ100ホールド」の追加が検討されていることが報じられた。ニュース記事はこちら。
「巨人・上原、あと6Hで名球会!新条件「協議」山本浩二理事長が明かす」(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)
正直、これには大反対。野球の質が変化している中、時代にあった条件にするべきという考え方も分からないでもないが、逆に、時代を飛び越えて同じ条件で比較するからこそ面白いし、平等だという考え方もあると思う。
今回の事案の根底には、投手分業化が進み、投手の名球会入りが困難になっているという背景があると思っているが、果たして分業化のせいなのだろうか?入会条件を緩和することにより、逆に大投手がでにくくなってしまうのではないだろうか?
疑問に思ったので、安打数と勝利数を、NPBとMLBの現役選手でTOP10を調べてみた。なお、NPBと書いたが、厳密には日本人選手でのランキングであり日米通算でのランキング。
〇安打数(NPB:日本人の日米通算)
1位 イチロー 4,364本
2位 L松井 2,700本
3位 T福留 2,205本
4位 C新井 2,178本
5位 S青木 2,072本
6位 G阿部 2,036本
7位 D荒木 2,023本
8位 T鳥谷 2,021本
9位 H内川 1,985本
10位 M福浦 1,970本
〇勝利数(NPB:日本人の日米通算)
1位 岩隈 170勝
2位 D松坂 164勝
3位 S石川 158勝
4位 田中 153勝
5位 ダルビッシュ 149勝
6位 G杉内 142勝
7位 G上原 134勝
8位 H和田 131勝
9位 G内海 128勝
10位 M涌井 124勝
〇安打数(MLB)
1位 Ichiro Suzuki 3,086本
2位 Adrian Beltre 3,065本
3位 Albert Pujols 2,988本
4位 Miguel Cabrera 2,648本
5位 Robinson Cano 2,391本
6位 Jose Reyes 2,095本
7位 Nick Markakis 2,069本
8位 Victor Martinez 2,046本
9位 Adrian Gonzalez 2,018本
10位 Joe Mauer 2,000本
〇勝利数(MLB)
1位 Bartolo Colon 240勝
2位 CC Sabathia 237勝
3位 Justin Verlander 190勝
4位 Zack Greinke 173勝
5位 Felix Hernandez 162勝
6位 Jon Lester 160勝
7位 Freddy Garcia 156勝
8位 Ervin Santana 149勝
9位 Cole Hamels 148勝
10位 Adam Wainwright 146勝
ヒット数はNPBとMLBともに、TOP10はほぼ2,000本到達ライン。一方で勝利数はMLBは2人が200勝に到達しTOP10は150勝ラインだが、NPBでは150勝はTOP5ラインに絞られる。おまけに田中とダルビッシュ以外は、これ以上の大きな上澄みは難しそうな名前が並ぶ結果であり、打者の実績では大きな差が無いことを鑑みると、やはり日本人投手の弱さを感じざるを得ない。
NPBにおいて、コンディショニングを抜本的に見直して、MLBに並ぶような勝利数を残せるような状況に変わっていくことを期待したい。
(記録は全て日本時間16日現在。)
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