ジャイアンツの坂本が2,000本安打を達成した。COVID-19影響で開幕が遅れたため、史上最年少での達成は逃したが、それでも右打者としては史上最年少での達成。ただただ凄いの一言である。
2,000本安打と言えば、キャリア晩年でようやく達成するという印象が強く、実際、直近で達成した福浦は、通算2,001本目のヒットを打つことなく、引退している。ここ10人ぐらい振り返ってみても、レギュラーバリバリで2,000本を通過したのは内川ぐらいか。それだけに、まだまだ中堅選手で、ベテランですらない坂本が、このタイミングで2,000本安打を達成したのは、驚異以外の何物でもない。
2006年のドラフトで入団した坂本は、高卒ながら1年目から一軍の試合に出場し、ヒットを放っている。と言っても1年目のヒットは1本だけ。ただ、2年目には早くもレギュラーを奪い取り、以降、今シーズンまで毎シーズン規定打席に到達。2018年以外は、ほぼフル出場に近い形で、ヒットを積み重ねてきた。
これだけ早いペースでヒットを積み重ねてきた要因の一つに、キャリアのほとんどを上位打線で打ってきていることにあるだろう。これまで出場した1,783試合のうち、スタメン出場は99%にあたる1,755試合。ちなみに代打が23試合、代走2試合、守備からの出場が3試合。
このスタメン1,755試合の内訳が以下の通り。
1番 627試合
2番 181試合
3番 712試合
4番 53試合
5番 7試合
6番 35試合
7番 52試合
8番 87試合
9番 1試合
1番~3番の上位打線の合計が1,520試合で、全体の87%。上位打線を打つことで打席数を増やし、ハイペースでヒットを積み重ねてきたのである。
そしてもう一つ凄いのが、キャリアのほぼ全てを負担の大きいショートとして出場していること。出場1,783試合のうち、99%にあたる1,758試合はショートとして出場。他に守ったことがあるのがファーストが3試合と、セカンドが1試合ということで、ショートとして2,000本のヒットを積み重ねてきたのである。ちなみに指名打者としての出場は2試合。
この先、どんな活躍を見せ、そしてどんな記録を残してくれるのか。願わくば、それはショートとして達成していってもらいたいと思う。
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