2021年9月8日水曜日

CDレビュー ビッケブランカ「FATE」

  西野カナが音楽シーンから姿を消して以降、地元出身のトップランナーの座は緑黄色社会にバトンタッチされたと思っているが、それに次ぐ存在なのがビッケブランカだろう。そんなビッケブランカの4thアルバムがリリースされた。

 ジャンルレスで、音楽の幅が広く、メロディが独特なのが彼の魅力だと思っているのだが、今作では楽曲のぶっ飛び度合いが少し抑えられて、落ち着いたアルバムという印象。キャリアを重ねることにより、少しずつ、自身の音楽の方向性が定まってきているのかも知れない。

  あと、これはこの作品とは直接的には関係ないのだが、CDやラジオでは曲を1回聴いたぐらいでは、なかなかその曲のことを覚えないのだが、このアルバムでは何曲か、聴いた瞬間に聴き覚えがあると感じた曲があった。それは、先日のFUNDAY PARK FESTIVALでやってくれた楽曲。ライブで聴いた曲って、その瞬間はさほど強烈にインパクトは無くても、記憶に確かに擦り込まれている。そのことを実感した経験になったし、やっぱりライブって凄いと思った。

 ぶっ飛び過ぎてないからこそ、何回か聴くことによって、新たな魅力をどんどん発見できそうな気がするし、来るべくワンマンライブに向けて、しっかりと聴き込みたいアルバムだと思った。

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